■79→80 共、同オーナー(左)ながら、友人(右)の熱く友好的協力を得て速攻「車両を入れ替え」、実行リポートは続く・・。
どんなHONDA車のオーナーか、そんな出会いは何時も「偶然」から始るが後には「必然」に変わる。
勿論、私達はホンダが何より「好き」だが、そのオーナー・ドライバー達がもっと『好き!』である。
だから沢山コミュニケーションをとり、初対面であっても10年来のお付き合いの「友人同様」
「フレンドリー」さ満点!にアッと言う間に打ち解け合ってしまう・・。
一緒に知恵を絞り、アイデアを出し、協力し、チカラを湧き出し、
目指す“細密”な「オリジナル・ホンダ」に仕上げるのだ。
計画と実行80
FD2Rと入れ替え、交代で小さなホンダがやって来た
れた時点で、意見交換は続くのです。(・・ここまで、前ページから)そう、つまり私達が主導権を握りプログラムを仕事ペースで勝手にテキ、パキ、効率良く進めて行くのではなく、前半、中盤、後半、おまけ、・・と、ワイ、ガヤ、ホンダオーナー自身と「緩やかペース」で係わり合いながらプロセス全部を「楽しみ尽くす」事がモーターライフ式の醍醐味なのです。ヴィンテージや、オールド、そしてクラッシックと名が付けば、歴史に名を残す有名車種、ホンダで言えば、「S」や「N」、空冷「Z」と世間ではお決まりでしょうが、もっと身近で実用的、そしてともすれば「見落しがち」、それでいて街では最近「少数派」になりつつあるホンダも私達は「大好き」で「大注目」なのです。実際、紹介のこのオーナー・ドライバー自身も
実走TESTから戻り工房内では「健康診断」総点検中
FD2Rを手に入れるまでホンダ車とはまるで縁が無く、他の自動車メーカーのクルマを愛用していたと聞いている。事のキッカケはスポーツモデルのFD2Rとは別に、積極的な「使い分け」からLifeの登場となった。とりわけ「非力」なホンダの実用車は運命の経路を辿り、ユーズドカーとして彼の手元にやって来た。前リポート計画と実行79でもあった様に、この出所不明とも言えるシルバーカラーの小さなホンダをモーターライフに持ち込む事が今回、彼の最大の「目的」であって、FD2Rは単なる私達への「挨拶」代わりだったのだろう・・。つまり高性能FD2Rの潜在性能を、世間の連中同様、無意味?!に「掘り下げる事」より、一般的には注目の浴びない、そして目立ったチューニングパーツも存在しないLife
慎重に足回りから劣化、消耗「具合」を分解/確認中。
(JB)を素材に、「リフレッシュ・リファイン」作業、つまり独自の「復活チューニング」を進め、全てのパーツを丹念にコツ、コツ、「手作り」する事が、困難で遠い道だが、逆に面白さ満点「最良の遊び」手段でもあった。そう、「出来の悪い子程・・よりカワイイ」わけである。勿論、私達も全く同感だ。昔からより、『特別視』されないマイナーモデルや、脚光を浴びなかった車種、グレードに興味と感心がより沸く。そも、そも、世間では「リフレッシュ」作業で代表されるのは、NSXやS2000そして歴代のTypeR「一族」達と車種は決まりに「キマッテル」。それでは全く「面白くない」、愉快な「遊び心」は持ち合わせていないのだろうか。どんなに「酷使」極まりないSUVモデルや、家族の思い出「満載」の疲れ果てたミニバ
リアに続き、フロント部も現在のコンディションを観察。
ン、父上から譲り受けた商業モデルのバンや、軽トラ、そしてそう言えば「アッタ」と思い出す程マイナーモデルのセダンやワゴンであっても良いと思う。・・ソレドコロカ「そんなモデル」を大切/熱心に再生させる、見せ掛けでない本当の情熱溢れるオーナー達に是非、「出会いたい」。「作業計画」を決める。1、オリジナル製作でサスペンションシステム(周辺ブシュ、アーム関連リフレッシュ)2、ブレーキシステムリフレッシュ(個別製作でオリジナルフロントパッド、リアライニング、スリット入りディスクローター、非膨張式オイルライン個別製作)3、「吸/排気」トータルリファインチューニング(高効率吸気インテークチャンバーシステム設計製作、吸気インテークパイプ+専用フィルター4、個別製作オリジナルビッグスロッ
「軽」も「TypeR]も区別なくはモーターライフの特徴。
トル、個別設計/製作インテークマニフォールド、フロントパイプ、中間サイレンサー、テールメインサイレンサー5、エンジン分解リフレッシュ(バルブ系含むシリンダーヘッド周辺)6、トランスミッション分解リフレッシュ7、フロント周り個別製作補強バー設計/製作、リア周り個別製作補強ブレイス設計/製作。作業は複数の仕様を同時進行製作をし、実走TESTを繰り返し「改善/改良」を実施、最終組み込み仕様に仕上げる。完全「オリジナル」で設計/製作、この位からだろうか。排気量の大小区分だが、モーターライフシステムズはその昔から、対象車両がV6エンジンでも、3気筒小排気量でも全く「平等」、区別/差別は存在しない。・・が、特徴の「ひとつ」。人気高性能スポーツモデルだけを「可愛がる」習慣は
軽は勿論、商用モデル、マイナーモデル、に熱中。
持ち合わせないと同様、寧ろ、幅広い排気量車と取り組む。それはDOHCやI−VTEC搭載モデルに片寄らず、商業モデルや、スポーツチューニング「非対象車」だった方が、様々な目標達成の難易度を試す良い機会とするからである。もしや、このホンダ、前の居住地は雪国?、北の方ではなかったか・・、のオーナー・ドライバー自身の推測を元に「足回り」の劣化、消耗具合も、まるで「古墳」発掘調査団の如く細密に実施。瞬く間に深夜の工房は翌日へと日付を変えてゆく。思い出して頂けるだろうか、このホンダ、使用目的は四国、四十八箇所「完全制覇」巡り仕様である。地元を愛し、更に理解を深める為、故郷を改めて学ぶ、歴史の旅でもある。そんな特別な理由が無くても、彼(オーナー・ドライバ自
「酷使され続けてきた」リア・ブレーキが取外される。
身)市販されるサスKITをポン付け組み込みする計画など間違っても無い。つまり「ゼロ」からの製作がスタートを切る。10万キロ程走行のホンダを「リフレッシュ!」するのはタイミングを見ても正に、BSETだ。実際、もう各部が充分に「劣化」していたり、「消耗」度合いも進んでいる。例え、このタイミングで「復活チューニング」メニューを見送り実施していなくても、何れ近い将来「強制的」に何らかの症状が現れ、SOS的故障発生で平凡な整備工場に搬送され、「極」一般的な「修理」方法の作業だけが『対症療法』手段としてするハメに陥る。で、あればこのオーナー・ドライバー同様のプランを積極的に「今」行なえば、問題箇所が最新「高機能オリジナル」パーツとして生まれ変わり、最新HONDAを凌ぐ現代車
フロント部/右側もブレーキ、サス周辺を徹底/分解。
を遥かに超える「性能」を獲得出来る。つまり、無駄なスポーツ・チューニングとは違い、先読み「保険」の如く、「修理/整備」のタイミングに上手く「便乗」して「機能/向上」チューニングをしている訳だ。もっと言えば、1つの作業で「整備/修理」対策と「性能チューニング」をまとめて済ますことが出来る、つまり「ひと味で二度美味しい」事になる。足回りもブレーキもグレードUPするならリア・ブレーキも思い切って「ディスク化」計画?を・・、っとはこのオーナーも私達も残念ながら思わない。それはこの手のサイズで重量のホンダにはとても「ドラム」がマッチするのだ。そう、どちらかと言えば、ドラムブレーキの効き心地に充分以上に「満足」出来る制動性を「確保!」出来る。これは一度味わってしまえば必ず「好き」
リアサス、ブレーキ周辺全バラシ。EXシステムは後
になる「種」のフィールでもある。しかし、それを実現するには専用フロント・パッドと、専用リア・ライニングをこの車両だけに開発/製作する必要がある。勿論、最初は試作品からスタート、順々に改良を経て最終モデルを組み込む事となる。こんな小さな軽4だけの為に「面倒な・・」プロセスをと・・、などと言ってしまえばもう話しにならない・・。そんな手順こそ、そしてこんな手間がかかる面倒さこそ、微細な開発が発見の連続で実に「楽しく!」、「夢中!」になれるのである。そして、まだある。先に述べたメニューにある「非膨張」タイプブレーキラインも特製/製作。フロントディスクはスリット入りを新規特製/製作する。誰か“チューニング”を変えた様だ・・。先程まで心地良く流れていたジャズからテンポは良いが美し
フロント/左側も徹底分解、全て空っぽ状態にする。
いヒップホップ音楽が工房内を包み込む。深夜から明け方、決められた少人数限定(精鋭達)でプランを進行する集中力が高まる時間帯でもある。リア(裏側)からのフォトには「4WD仕様」である事が見て取れる。ここで「作業要領」言うと、足回り系ならその周辺「まつわる所」を関連付けて「ついで便」方式に「同時進行」的に実施する事を推奨する。コスト面はともかく、同じ「周辺箇所」を組んだり、バラシたりする事は非効率なだけでなく、接合箇所それぞれにも多大な負担が伴なう。従って、サス・システム+ブレーキ関連+周辺アーム類、ブッシュ関連は「一筆書き」的に始末したい関連部位である。更に出来うる事ならサス・システム製作時、実走TESTを繰り返し実施する事から、是非車体補強「剛性UP」も
こんな「明け方」に何を・・。素性を入念に「調査中」。
スムーズな作業メニューに「織り込み」たい。システマチックに目標を定め、確実に進行する事で目指す結果が得られる。アマチュア・メカニックが趣味のクルマいじりで部位ごとに細かく刻んでコツコツ仕上げる(時間まかせでバラ、バラな手順)手法が目を見張る効果にたどり着き難い良くない「実例」でもある。餅は餅屋、ド〜ン!っと私達に任せて欲しい。決まったプランどうり「計画」をすすめるのでも「仕事」として取り組むか、私達モーターライフの様に、「興味深く」毎回、新鮮に『自分ごと』として置き換え車両製作に向かうのでは完成密度も異なる。今まで長年装着されていた各部位のパーツを丹念にバラシ、1つ、1つ、丁寧に並べる。おおよその部品はリフレッシュされるのだが、古代遺跡や古墳発掘と
4WD仕様である事から分解/部位も多岐にわたる。
同様、今までどうして、どうなっていたか?を「確かめたい」のだ。一般のショップや工場の様に「時間効率」を重視すればサッ、とスピーディーに「跨いで通れば」良い事なのだが、根っからのHONDA好きな私達には「それは難しい!」。温故知新「過去を振り返って」見なければ適切な対策は具体的に立案出来ない。悪戯に時間を費やしたくない事から細密で面倒な分解/作業や検証は夜間に特別な時間を設け「特別枠」扱いでじっくり取り組んでいる。単に、サス・システム「リフレッシュ」と一口に言っても実は「幅が広い」。簡単な予防「プチ・リフレッシュ」から、具体的「不具合箇所」に対策を行いながら改良する修理/優先スタイル。将来を見越し、予算範囲で「出来うる限り」守備範囲を広げ積極的に改善/対
フロント/左側、サスシステム構成パーツは外された。
策を行なうリポート車の場合など、それぞれのオーナー・ドライバーのプランと予算、そして愛車の「今」に合わせて自在に実施している。先手「必勝」である事は間違い無く、貴殿のガレージに納まる愛車にも「早めの対策!」が何事にも勝る「良策である・・」。何も取り立てて“お墨付き”?の世間によくある「スポーツモデル」をガレージに収める必要は無い。今、所有のそのHONDAを『好きな』hondaに仕立て直せば良い事だ。頭を「ヤ、ワ、ラ、カ、ク」しよう・・、回りの連中の「方程式」など気にしなくて良い。DOHCエンジンでなくてはならない理由など存在しない、まして、VTECや、IVTECである必要も特に無い、その搭載されたエンジンをフルに活用し、他に無い自分流『お気に入りに』のホンダにジックリ仕
シャフトやブーツの細部まで劣化/消耗具合を確認。
上げるのだ。一般的にホンダ「チューニング」の言葉や意味からは「改造」仕様に受け取られる事も少なくないが、私達が行なう作業内容は主に「調律/調整」が基本。その自動車メーカーが設計/製造したソレを、最善のコンディションで実力が発揮出来るようにもう一度『整える』内容である。勿論、このリポート車両にあるとうり、永年使用で古くなり、消耗してしまったり、劣化が進行した部品は最新の手法で新たにオリジナル「製作」され純正以上の機能を盛り込まれ組み込まれる事となる。結果、リフレッシュ作業で組み上げられたホンダ達は「新車時とは異なる」別の性能を得る事となり、今まで見せなかった新たな「性能を発揮」する事になる。新車/製作では製造工場の流れ作業により「時間制限」の厳しい
純正サス・システム周辺が取り外されると朽ち果てたEXシステムが見える。
中組み上げられるが、リポートで紹介の様に、私達の作業工程では1つ、1つ、指差し確認!を行い、確実に進行を進める事から、「組み上げ精度」がメーカーラインとは大幅に異なり、より高精度なHONDA車として生まれ変わるのです。例えば上のフォトにある「純正」エグゾーストシステム。特にパワーUPやカスタムを望まないオーナーでも既に『取替え時期』としては十分な「判断時期」と賛同してもらえる筈だ。このホンダをスクラップ処理するのなら良し、しかし、「逆」、各部リフレッシュを施し、新車時を越えるオリジナルの機能を持たせ「再生/復活」させるのだからエグゾースト・マニフォールドやフロントパイプ部、更には中間パイプから中間サイレンサー、加えて、テールエンド・サイレンサーまで「特製品」
精度が高い純正部品も部位の経年変化には勝てず
を奢ってやりたくなるのは全く「自然な行為」である。私達に言わせれば、最新スポーツモデルに市販タコ足や、量産マフラーを「ポン付け」するよりズット!理解/納得出来る「リフレッシュ・チューニング」である。何故なら、純正品としての「使用期限」や、「耐用年数」はもう全うしている。だから無駄や、勿体無いは“逆立ち”してもココにはもう存在しない。で、最初のプランにもある「吸気系」へも私達のヤリカタで大胆にワク、ワク、取り組んでみたい。そんな事からも「リフレッシュ・リファイン」チューニングは実に効率良い『復活チューニング』作業であり、この機会に一筆書き的に計画を進めれば、10年以上前のプチ・オールドホンダも「最新のオリジナル」部品を特製/装備した実力溢れる“モダナイズ・ホン
この部位でもゴム製品は「劣化」が明らかに判明。
ダ”として生まれ変わる最良のチャンスである。ここで1つ、このリポート車両、足回りの「リフレッシュ」作業で何か・・『特別な事』をする予定があれば「教えて」欲しいと、複数の質問があった。私達はオーナー・ドライバーからリクエストが入れば、打ち合わせ「相談」を重ね、純正装備と「異なる」仕様に仕上げる事も仕事内容ですが、原則、出来うる限りそのメーカーが組み立てた「メーカー仕様」を守りながら「機能向上」を目指すのがスタンダードです。奇抜な装置を「後付」したり、性能UP!をメイン・タイトルにメーカーの設計理念を逆転させる“無意味”な「トリック」は好みません。このサス・システムでもエア・サスを採用したり、極端なシャコタン仕様など最初から毛頭プランには存在しないのです。コンベンショ
使い込まれたディスク、対策時は間違い無い事実だ。
ナルな純正仕様の純正レイアウトを忠実に守りながら、当時のメーカー生産ラインでは組み込めない「質」の高品質なダンパーシステムや特製スプリングを「専用/開発」してこの固体だけに「ジャスト」マッチさせ日常での「使い勝手」最優先バージョンの総合『足回り構成』とするのです!。“日常仕様”とは、同じスポーツ仕様であってもメリハリ有るハンドリング、高/中/低/速コーナリング性、安定したブレーキ性能が発揮出来る荷重移動性、場面を問わず許容出来る乗り味、必要車高、等、この作業車両が目指す「目的」に叶う走破性能にプログラムされた「基本重視」の特製仕上げとなるのです。加えて、折角の細部までバラス「チャンス!」をフルに活かし周辺アームやロッド、そこに構成される各種のゴム・ブ
エンジンを開け、「動力伝達」部も開け、入念/対策。
ッシュ1つに到るまで徹底「リフレッシュ」し、作業のより効率化を進め車両コンディションの「改善」を図ります。もう1つの愛車FD2RもこのLifeも私達の「扱い」は同じ、ハイパワー・スポーツモデルだけを「特別視」しないで、出力の劣る小排気量車であってもその車両が持つ魅力を“余す事なく”引き出すのが最大の目的。先に知らせたプランにあるとうり、エンジンにも手を入れるのだが、それには「伝達」経路もシッカリ確保しておかなければいけない。つまり、パワーユニットから発生した動力がタイヤ、路面にスムーズで無駄なく「伝えられる」準備は怠れない。そんな事から細やかなスプライン1つ、1つ、まで劣化、消耗、具合を確認、必要/対策をキッチリ打ち出して行く。こんな地味で、目立たない、微小な
足回り周辺の分解に続き、エンジンユニットを降ろす。
コツ、コツ、積み重ね「作業」こそが実は本当の「チューニング(調律)行為」である。ユーズドカーとしてオーナーが手に入れた事から、使用状態も不明でエンジン本体も念の為、「見てみる」。小排気量で走行距離も進んでいたので今後「長期愛用」計画に出来うる限り不安要素は取り除きたい。よくオイル交換さえ定期的に行なえば、無茶な酷使をしない限り、10万キロをオーバーしてもすこぶる元気との報告も多く聞こえてくるが、実際、そのエンジンを分解してみると「その距離」なりの「劣化/消耗」は確実に確認出来る。だから変な『空(カラ)元気!』は止めて、基本どうり真面目にO/H(オーバーホール)を実施する事を勧める。頑固に拒否するのも良いが、得られるモノは無い。それどころか、綿密な手
宅配業者が「チャイム♪」を鳴らした・・。ピン、ポ〜ン
作業でエンジンやミッションを丁寧に「組み直す」事で、今まで持ち合わさなかったレスポンスやシフトフィールを獲得する事が出来、新しい「魅力に」のめり込む事に浸れる。大切な事は他人の「不確定/情報」に惑わされず、オーナー・ドライバー自身のプランを「信念」で実行する事である。そんな折、市内サンプル&オフィス(通称アトリエ/そんな良い物ではないが・・)で仕事をしていると宅配業者からお届け物が届いた。さて、何だろう・・、っとパッケージを開けると、美しいリボンと繊細な包装に包まれたソレ(上/フォト)が出てきた。そう、多分、彼から(Life/FD2Rのオーナー)の気遣いだろうと、瞬間「閃いた」。季節も季節、バレンタインに間に合わせ、送ってくれたのだ。この遊び「心」を持ち合わせている事
何だろう、っと胸を躍らせ美しいパッケージを開封した
が私達はとても「好き!」だ。クルマだけ、ホンダだけに現(うつつ)を抜かすのでなく、ゆとりの「計らい」、そう苦しゅうないぞ、っと、言わないまでも暗黙の了解で彼の『遊び心』は満点!だ。そう、そう言う事、私達はもう完全に「1本取られてる」。アッ!「チョコ」なんだ、っと、決め込んで鮮やかなリボンを「解いた」。そこにはシルバーカラーでSt.VALENTINEとハートをモチーフにしたカードが添えられ、ムードを最高潮に盛り上げる演出だ。・・だが、・・しかし、よ〜く見ると何か「違う」、そして、ど〜も「変」、そこに気付くまでその「トリック」に完全に「騙された・・」。さすがである、お手上げだ、そして脱帽でもある・・。そう、普通のチョコレートなどではなかった。生菓子ではあるが、バレンタイン専用の「和菓子」、トリ
エンジン本体と共に周辺「補機類」全てが取外される。
ックの正体は『チュコレート饅頭』だった。おまけに彼の一連のコンセプトを全く外す事無く、そう地元、「香川産」である。オーナー・ドライバー自身の一捻り、二捻り、実に「手の込んだ」演出と企画力は愛用ホンダでも実行力として積極的に表現されている。予期せぬタイムリーな「甘い贈り物」に疲れた体と心を存分に癒し、西に向かって感謝のごちそう様を済ませると、早速、夜には折り返し作業が進行される工房へ急いで戻る。エンジン本体は勿論、それをサポートする周辺パーツも同様に消耗、劣化、年数を確実に迎えている。折角の分解するチャンスを最大利用する事が「高効率」なプログラム内容と言える。だから、この場に及んで、チマ、チマ、とした“部分だけ”を限定したリフレッシュ内容など全く理屈
燃焼室を開け状態を確認!。永年「実用愛用」が目的
に合わない。彼の最初からの計算されたプランどうり、「バランス良く」、「トータル」に、そして「手抜き無く」進めるが正解である。このひとつ前の計画と実行79でのリポートにあるFD2R(勿論彼のモノ)車両でもこの現在進行中JBでも、彼の愛車への考えは同じ、つまり、どちらも“余計で不要な”性能「向上」を目的とはしていない。メーカーが設定した性能を大きく上回るのではなく、持てる「潜在性能」を何時も発揮!出来るコンディションが目的なのだ。これは到底メーカーが生産ラインで実現する事は無理と想像出来る製品を新たに「採用」、これを劣化、消耗した部位のパーツと現代流に「モダナイズ」する手法である。丁度、目前に整備や、補修、対策が必要とされるそんなタイミングを捉え、量産車ではコ
「試作」のブレーキパッドが完成!、エンジンパーツも
鮮やかに、MLSロゴがセンターに入る純白のオリジナルパッド、パッケージはブラックにMLSホワイトロゴだ。
スト面からも組み込み出来ないクオリティーの「専用」個別/製作でその車両だけに「単独」製品開発を行い、キッチリ「適合」可能な手段でリフレッシュ・リファインを加えてゆくのである。上のフォト:純白に鮮やかなMLSロゴがプリントされた美しい「専用」オリジナルブレーキ・パッドが仕上がってきた。(あまりにも美しすぎて、装着するのが勿体無いとよく言われる)だが、しかし、これで終りではない。まだ、「試作」の段階であり、ここから最終的に組み込まれる「仕様」に絞り込む為、幾つかのプロト・タイプを経て、最終仕上げにたどり着くまで「改善/改良」を繰り返し、この車両専用の個体モデルに「作り込む」。エンジン、足回り、ブレーキ、それぞれ「同時進行」で行なわれている事がここでも良くわかる。都合良
シリンダー内部が露出、入念にメニューが組まれる。
く、ガスケット、パッキンんなどエンジン本体リフレッシュのパーツも徐々に揃ってきて、酷使され、ヤレタパーツ達も気持ち良く「高機能」な最新オリジナル専用品にバトンタッチされる。「試作」でMLS仕様のフロントパッドと同時にリア・ライニングもMLS仕様の「試作」で完成してきた。ご存知のとうり、JBではリア側はドラム式ブレーキが採用されている。この分解リフレッシュのチャンスにディスクブレーキ化プランは?っと、疑問を持つ諸氏もいるかも知れない。そんな「気になる」諸兄に是非!ドラム・ブレーキの効き味!を存分に味わい、楽しんで頂きたい。実はドラムは『良く効く!』のである。勿論、メーカー側ではコストを抑える目的でも採用している訳だが、それだけでは無い、軽量ボディーのKCAR達には丁
MLSオリジナルリアライニング「試作」を組み込んだ。
MLS専用オリジナルリア・ライニング、美しい純白カラーでセンターにMLSロゴが入る。
度良い“具合”と言える。無闇やたら、大口径ベンチレーテッドディスクを捩じ込んでも「無意味」である。ソレドコロカ、そんな手法は不要な「過剰装備」とも断言出来る。そのドラムブレーキの持てる利点を最大限引き出す手段として、他で無い、MLSオリジナルリア・ライニングを「特製」製作しているのだ。ホンダKCARオーナーには一度使ってみて頂きたい。上のフォトがそれ。実に美しい「純白」のMLSオリジナルリアライングだ。ここで1つお願いである・・、間違っても、ドラムブレーキ仕様に「引け目」を感じないで欲しい!。ディスクブレーキが「何だ!」。・・位の気合と特有の特性と機能の良さに理解を持って、胸を張ってドラムブレーキ派を「主張」頂きたい。私達は工房に車両を持ち込んで作業/進行するホンダ
MLSオリジナルサス・システムフロント側「試作」だ。
に対してはオリジナル・ブレーキと言えども、ポン付けでは終わらされない、まず試作(プロト・タイプ)を製作、組み込んで「実走」それを改良/改善、最終「適合」モデルに手順を踏んで段階的に個別/単独「開発」して行く。結果、組み込まれたソレはその車両「専用」独自にピッタリ・マッチ!した“唯一無二”の専用/個体と言える。一般の市販モノではまずこうは行かない。上/フォト:MLSオリジナルサス・システム「試作」バージョンが仮組された。実に「立派!」な仕様である、Kcarに、それもLifeに必要なのか、との思いも広がる位である。しかし、キッパリ『必要』だ、と断言しておこう・・。私達人間同様、「足」、「腰」、は重要で必須部位である。路面にシッカリ「インフォメーシュン」出来るからこそ、持てる
エンジンが取外されたLifeの裏側から見るとこうだ。
「運動」性能が発揮出来るのである。変な「改造」行為には否定的な私達だが、必要なクオリティーは徹底的に「確保」する。改めて考えて見るまでもなく、こんな仕様のフロントサス・システムはいくらホンダと言えども、メーカーの生産ラインでは純正扱いで組み込む事は不可能である。だかこそ、本来は「こうであって欲しい・・」の願いと思いからリフレッシュ作業と言う折角のチャンスで積極的に「採用」しているのだ。古くなってしまった足回りの性能/劣化を思い悩むのではなく、全て前向きに捉え、ここでこそたった1台だけの「自分仕様のホンダ」を自在に作り出すのだ。フォトにあるこれはまだ完全な「プロト・タイプ」の初期の段階、そのフィールを見ながら徐々に完成させ、育て上げて行く手順である。現在、O
5MTトランスミッションを分解、フル・オーバーホール
SAKAへ車両持込の予約日程を既に入れ、工房のスケジュールの都合、待って頂いている地方のホンダオーナーから、このリポートを見て連絡(ご意見、感想)を頂いた・・。受け取り方が間違っていたら「ゴメンナサイ」と断って、毎回、モーターライフさんの作業進行を拝見しているとパーツを作る、開発する、と言うストレスな仕事?っと言ったイメージが無く、1台のオリジナル・ホンダを『楽しみながら』手作りで生み出している。そう感じました・・。まるで作業担当者や、回りのスタッフ全員で小学生が夏休みの「工作宿題」に知恵を絞って向かっている、そんな微笑ましい印象が強く残ります。四国、四十八箇所をこのホンダで巡る。そんな当初のプランどうり目的達成に向け、それらの寺が山の上や、細く険しい
サスシステムは初期仕様を改良中、F試作ローター。
上り坂を上り詰めた場所にある事から、オーナー・ドライバーは5M/T仕様を選んであり、エンジン同様に今後「永年使用」を目指し細密にフル・オーバホールを行なって行く。イヤ、それだけでは無い、その寺へ向かうルートからコーナーを何速で抜け、何ギアで立ち上げるか、その為のスポーツ性も「計算ずく」である。もう既にお気付きのとうり、「寺巡り」は何を置いても重要な最大の“口実”ではあるが、その辿り付く「道筋」それを存分に『楽しみ尽くす』、勿論それがこのオーナーの目指す二つ目の「遊び心」である事は今更言うまでもない。二つの目的を一度で達成する効率の良さと、それに引っ掛け、2台目のホンダを「リフレッシュ・チューニング」する、全てを「関連付けて」実行する「手際良さ」は舌を巻く。
真新しいクラッチ、ベアリング、が揃って準備出来た。
ほぼ、16上のフォト:で紹介した使い古したフロント・ブレーキディスク、(もう、それは潔く引退頂くのが正しい状態に)流石にソレを研磨修正を施して再度組み込む等と言う「荒業?」は最初から私達は予定していない。安全面からもそれを節約やエコとは言わないからだ。新たに準備したオリジナルで「専用」製作するスリット入りのディスクローターを仮・組みした。これに製作中のオリジナル「専用」非膨張タイプ・ブレーキラインが組まれ、エンジンが載れば、是非チャンスを見て公道に出たいが、どんなに気持ちは急いでも、全ての「体制が整い」実際走り出さなければバッドも、ローターも、サス・システムも本格的な「煮詰め作業」には移れないのだ。つまり、エンジンが仕上がって、ミッションもO/Hが施さ
分解されたカムシャフト、スプロケット、バルブが並ぶ
れ、エンジンルーム内に搭載され、更に、吸気、排気も「製作/完成」しなければ、仮・製作中のオリジナルサス・システム、ブレーキ・システムの「専用、絞込み、仕様、決定」の判断が“お預け”にそれまでなる。それを紹介しているのは、一般のショップで既製品のサスKITやブレーキKITを注文し、ポン付けした場合では“有り得ない”手間、暇、を費やして「専用」オリジナルパーツをその対象車両だけに開発/製作している「必要過程」を少しでも知ってもらう事からである。事の順序からもエンジンの完成を急ぐ必要はある。でも、私達は不要にスピードUPはしない、その作業プロセスを大事に、大切に考え、着実にペースを守り何時も作業進行を行なっている。加えて、そんな「手法」を何故か気に入ってホン
シフトスピード、フィール、タッチを「官能的」に向上。
ダを持ち込んでくれているのが作業依頼主の全国各地のユニークなオーナー・ドライバー達である。単にスピードだけ、目前の費用だけなら近所のモータース屋さんでも間に合うだろう。・・っと、達観した連中は自身たっぷりに口を揃える。現在、このリポートを閲覧している貴殿も、そう言えば、私自身もやや個性的な考えの持ち主であると自身で分析済みであれば遠慮なく私達の「軽い門」を叩いて頂きたい。各地のオーナー・ドライバー達との面白、可笑しい、裏話を耳に挟めば、一見「理詰め主義」に感じるイメージも根本的に覆される筈である。都合の良い事に、OSAKAにホンダチューニングの「宮大工」的な拘り友達が居ると思えば気楽に来阪出来るだろう。私達モーターライフと出会うキッカケはそん
関西では「見慣れない」食べ物が宅配便で届いた。
な簡単な出来事でもう充分、あるオーナーは気になるトラブル解決で愛車を持ち込む、別の愛好家は最近買った懐かしい昭和のホンダを「復活」チューニング目指しOSAKAへ、もう出会ってしまえば仲良くなるのに時間は掛からない、なにせ共通の趣味「ホンダ」さえあれば全く文句は無いのだから。脱線するが“それは”ココア味だった。工房内でのプログラムは計画どうり順調に進行している。しかし、作業の合間を見ては市内にあるモーターライフ・オフィスにも立ち寄らないと相談の電話や問い合わせが溜まっている事は間違い無い。そんな折、そのタイミングで宅配業者が「差し入れ品」を運んで来た。そう、言うまでも無く、正真正銘、JBライフのオーナー・ドライバーからの「心遣い」だ。早速開封した説明書
新しいバルブが組み込まれ「適性化」されたヘッド。
きにはこうあった。スポーツ科学が生んだバランスクッキー、香川オリーブガイナーズ・公式サポートフードとある。彼の香川県ブランドで統一した主義はここでも貫かれている。科学的根拠に基づき開発されたバランス栄養型クッキーでカルシウム、プロテイン、ビタミン7種をバランス良く配合されている。彼ならではの「優しい配慮」で、私達の労をねぎらって届けてくれたのだ。上/フォト:12コマ上で紹介した焼け爛れた「燃焼室」が見事に美しく「復活!」している。そこにはホンダスペシャルティーMLS工房でならではの細密で入念な作業工程で、まるで「高性能」モーターサイクルエンジンの組み立て要領と同等以上の神経が払われており、真新しいIN/EXバルブもオリジナル加工を施し仮組みされ、結果、新
専用オリジナル製作、スリット入りディスクローター。
車時では得られないスムーズでシルキー、加えて低燃費でキビ、キビ、レスポンスの特製エンジンが組み上がるのだ。自分達が「満足」行かないフィールは、即ち、そのオーナー・ドライバー自身もきっと「感動/満足」には至らない。何時もの事だが、私達は昔から必ずそう「決め込んで」その車両へのオリジナルパーツは毎回「開発/製作」されている。そんな事から、上/フォト:このLife個体だけの為の美しく「機能美」に溢れる専用ディスクローターも、採用される最終モデルまで辿り付くプロセスは今回だけでなく、幾度も「試された」結果から絞り込まれた仕様になっている。初期の「分解/解体」作業時にリポートした「使い込まれ過ぎた」“ソノ”ローターと見比べれば、ルックスは元より、専用に開発されるオリ
作業前の燃焼室とリフレッシュ・リファイン中のソレを比べて見る。ほら、一目瞭然!。
ジナルMLSディスクパッドと相性からも上品に純正サイズに留めながらも「抜きん出た」機能性(制動能力)を余す事無く確実に「発揮」出来る。勘違い?が無い様に説明しておこう・・。エンジンチューニングの言葉が持つ特別なイメージは何時も「一人歩き」する。特に専門誌や、腕自慢なチューニング屋さんのH/Pなどでは、眩く磨き上げられた「鏡面仕上げの」磨き比べが繰り広げられるが、私達にそんな「無意味!」な趣味は持ち合わせない。そこにはサーキットを見据えた無理な改造は存在せず、新聞配達に朝夕365日タフに働き続ける世界のスタンダード「スーパーカブ」のヘコタレナイ「エンジン」を描くからだ。寒い冬も、暑い夏も、不愉快な湿度満点の梅雨時でも気象条件などに左右される事なく、何
特製オリジナルダンパー、特製非膨張ブレーキライン、専用MLSライニング、特製スプリングでリアが構成される。
時でも持てるエンジンの潜在性能を余す事無く十二分に発揮出来る事がチューニングが持つ本当の「成果!」である。現在、リポート車両の所在場所は「作業工房」内スペースでプランを進行しているが、次なる計画を押し進める必要性から一部は「引越し」の必要性がある。エンジン、ミッションが組みあがれば早速別の場所へ「単体」で運ぶ、当然、ボディーはパワーユニットを無くしたまま、作業工房に残し更なる「足回り」、ブレーキ系のリファインが入念に進められるのだ。つまり、二箇所「同時進行」で作業開始である。そしてその行き先(エンジン/ミッション)は物作り専門の場所、秘密?の「工作工房」である。イヤ、それ程、特別改めなくても、足回りも、ブレーキも、作業で手の入る所は全て「オリジナル」製作している事から作業エリアを区別する特別な理由はない、工作道具の都合、製作場所を「適切に」使い分ける。
■「特製」オリジナルエグゾーストマニフォールド製作/開発に入る。
工作道具を揃えている「工作工房」に場所を移した。エンジンは組み上げて「単体」で持ち込んでいる。(中央/奥)見る事が出来るだろうか。リポートであるからには、具体的に「紹介」して行きたいが「秘密めいた」案内にもなる。
何を製作するのも「勘」と「技」と「イメージ」だけで作り上げてると思って頂いては困る・・。どんな「小さな」ホンダでも、どんな「細やか」なパーツでもスタート前に「図面」が必要だ。「秘密めいた」案内と先ほど述べたが、図面まで詳細にお見せ出来ないのはご容赦願いたい。
上フォト/左がスタンドに載せられた「パワーユニット」のソレ右側の工作用作業台で目的に応じて様々な加工作業を行なっている。
その工作用作業台の奥、ステンレス製で光るパイプが幾つも「寝かされて」いる。そう、正解!、今貴方が閃いたとうり、ハンドメイド「製作」MLSオリジナル特製「エグゾースト・マニフォールド」の製作/作業に備え、下準備を行なっている。
その前、作業工房で足回り、ブレーキ、エンジン、ミッション、クラッチ系と既に「劣化/消耗」した各部位を分解、ソレらは現代の最新オリジナルパーツを「設計/製作」する事で性能と機能を単に新車時にまで性能「復帰」させるのでなく、よりダイナミックで「上質なフィール」を求める事にあった。
そんな事からも組み上げたエンジン性能に「適合」出来るオリジナル製作のエグゾースト・システムをトータル製作でZEROから新たにスタートさせる。手順は設計、試作、組み込み、TEST改良、変更設計、変更試作、変更組み込み、変更TESTを繰り返し「改善/改良」を重ねてゆく・・。
では、紹介がてら実際に「試作品」プロトタイプを組み上がったエンジンに組み込んでみよう。先程、上のフォトでお見せしたとうり分割されたいくつものピースで「曲面/製作」されている。
「手曲げ」オリジナル・ハンドメイド仕上げである事から部分、部分、を繋ぎ合わせひとつの試作「エグゾースト・マニフォールド」が成型されるワン・プロセスである。
この様に単体、単体の分離されたワンピースづつが溶接仕上げによって曲面構成されやっと試作品のひとつなって開発TESTでより「改良品」へと「改善/進化」させて行く。
完成品を目指し開発作業の手順や「試作」の要領は少しお解かり頂けただろうか・・。更に新しい仕様の図面に基づき異なったバージョンのTEST用マニフォールド製作に着手してみる。
「製作」と言ってもこの個体だけへの「専用/開発」作業である事が地道な繰り返しを要求される。間違ってもソレを「キット化」し、オリジナル製品として量産/販売する計画など全く存在しない。
オリジナル「量産キット化」してしまっては、その個体差別「製作」本来の目的と意味がなくなる。それぞれ仕上げたワンピースづつの構成を「細密/慎重」に集中力を高め接合し、組み立てて行く。
市内中心にあるモーターライフシステムズのオフィスに戻ると「不在連絡」のカードがポストに早速、宅配業者さんに連絡を入れ「届けて」もらった・・。そう、Nさんからの救援物資(四国名産シリーズ)だ。
休憩(時間調整の“間”は無いが)、ティータイムに「美味しく」頂く事にする・・。継続的に「途切れる事」なく様々な製品を届けて貰えるのは現場の「繋がり」と励みにもなる。そして何より、オーナー・ドライバーのその“熱意”がそれぞれの担当者自身に「心」で伝わる筈だ。
それはともかく、工房内では更に新しいバージョンでの「試作」を試みている。つまり、1作、2作、3作、4作と「適合性」を探し続け根気良く「理想のカーヴ」を求めて行くのだ。
■「特製」オリジナルインテークシステムも平行して「製作/開発」TESTに入る。
排気系、エグゾーストマニフォールドの製作工程は「試行錯誤」を行い「開発続行」しながらここからは新たに、「吸気系」装置をオリジナル開発にも着手した。上のフォト:やや太めのパイプはインテークシステムを「試作」するにあたり、パイプ径とカーヴの角度、更に純正機能を搭載する
必要とされる「仕掛け」を、実際にサンプル「試作」を形に起こしながら議論/検討を行なっている。
オリジナル製作されるインテークシステムを限りある小さなエンジンルーム内に効率良く安定レイアウトするには熱や振動、様々な条件を事前に設定して取り付けステーやジョイントもどんなに小さなパーツでも、「同時進行」で細やかに「専用品」としてオリジナル製作をする事になる。
MLSオリジナル高効率「吸気装置」(インテークシステム)を製作する。但し、モーターライフシステムズの場合はその対象車両「限定1台のみ」の個別/専用「製作」である。
小さく限られたスペースのエンジンルーム内での空気の流れを入念に「解析」。前方からフレッシュエアーを取り込める最適なポジションへ高効率エアーフィルターを配置。
そこから「特製」ハンドメイド仕上げのインテークパイプにより最も抵抗が無い径とカーヴを描き充填効果を高める「特別/製作」インテークチャンバーまで低温のまま密度の高いエアーを導く。
採寸を行なって、サンプル「試作」、更に仮組み込みを行なう、修正/改良の繰り返しの地道な日々が続く、実走TESTではマウントのズレや振動音が発生しないように細心の神経を配り開発テストだ。
私達モーターライフはホンダのV型エンジンが好きだ!。それもNSXに搭載されるスポーツ仕様のソレでは無く、インスパイアーやレジェンド、エリシオンなどに使用されるポピュラーバージョンの方、
乗った機会の無い方は一度試してみて欲しい、マイナーではあるがアヴァンシアなどもその種類だその一方、始末が悪い事に「非力な」小排気量の“ヒヨワ”な種のエンジンにも又「魅せられる」のだ。
GA3ロゴをチューニングするにあたり、モーターサイクルでは珍しく無いがクルマでは我々が初だったデュアルキャプトンエグゾーストシステムを開発した事はまだ記憶されている同胞も少なくない筈だ。
そう、考えてもみて欲しい、少排気量のホンダにモーターサイクルテクノロジーを採用するプラン!。夢溢れもうワク、ワク、する計画だった。今回の計画でも今までに無い新しい試みにチャレンジした。
最終的に実車採用にするインテークチャンバーを絞り込む段階まで複数個の試作を進めて行くがこのBOX状の内部に特別設計で製作されたベンチュリー効果を最大限に高めたエアーファンネル
を組み込む「仕様」だ。最適箇所から導入されたフレッシュエアーは高密度のエアーフィルターを抜けチャンバー内に取り込まれ、内部に仕込まれたエアーファンネルで流速を加速させMLS特製仕上げの
BIGスロットルバルブシステム(チューニングタイプ)へダイレクトに勢い良く飛び込んで行くのである。勿論、プレミアム仕上げの特製スロットルであり、複数個の試作を行い、TESTのうえ微細な作動ムラ
をも発生させない少排気量エンジンの特性を睨んだ細密なデリケートさを発揮するこの車両専用品だ。PGMF−1の頃から良質の特製スロットルを製作し続けた膨大な製作実例がココに生かされている。
「吸/排気」トータルリファインチューニングでの「排気」系、つまり特製エグゾーストマニフォールドの最終仕上げ「製作」が残されている今、「吸気」系、特製インテークシステムもまだ「仮組段階」だが
本格組み付けではなく、仮組レイアウトでお見せしたい。上/フォト:インテークチャンバーBOXの直下にMLS特製BIGスロットルシステムが配置され、このBOX内に仕込まれたエアーファンネルに直結。
流入抵抗が少ない大容量サイズの高密度エアーフィルターはエンジンの熱気を最大限避けた為左ライト裏側まで「延長特製」パイプで無理矢理逃がした。密度の高い冷たいエアーが期待出来る。
限りなくミニマムで窮屈なエンジンルーム内の僅かな空間を有効に最大限活用してこのホンダだけに「専用」製作されて行くMLSオリジナル高効率「吸気装置」(インテークシステム)は勿論、貴方の愛車
も、私達の工房で「吸/排気」トータルリファインチューニングプランを実施し、必要となれば採寸から試作、改善/改良を重ね実走TESTをも入念に繰り返し、新たなアイデアを盛り込み実現可能である。
念の為、MLSオリジナル高効率「吸気装置」(インテークシステム)を仮組する前のエンジンルーム内のレイアウトもご紹介しておこう。センター部バルクヘッド直前に「MLSビッグスロットル」が見える。
小豆島手延べ素麺「島の光り」。美しい瀬戸内海の小豆島で約四百年の昔から酷寒の厳しさにも負けず・・っと、今スグにもキッチンへ駆け込み調理に移りたい衝動に駆られる程の丁寧、詳細な説明と
共に送られてきたのは、当リポート閲覧常連者にはピン!と来る、そう・・、オーナードライバーNさんからの贈り物、香川特産シリ−ズだ。ズッシリ重い大きなパッケージには溢れんばかりの手作り「手延そ
うめん」だった。しかし、今、私達が『調理』しなければいけない優先順は工作工房内のこの小さなパワーユニットの「吸/排気」トータルシステムだった。MLSオリジナル高効率「吸気装置」(インテークシス
テム)はそのリポートでもある様に仮組まで到っている。エグゾーストマニフォールドの仕上げを睨み最終行程を進めて行く、ここまで数種類に及ぶ試作マニフォールドをこのエンジン用に製作したがそれを
「最終/採用」モデルに絞り込む行程だ。つまり微細に異なる仕様の特製エグゾーストマニフォールドは唯一、「高機能モデル」としての一品だけ採用され、それ以外は全て「お蔵入り」で“非採用”モデル
となる。当リポートでその「開発/製作」行程のプロセスの一部をこうやって紹介するチャンスがなければどのオーナも自身のホンダ用に1セットのみだけ作られるのだと「思い込んで」しまうだろう。
だからこんなリポートのチャンス!にはオーナードライバーさん達に少しでも「覗き見」出来る機会を作りたいとの思いからだ。それにしてもこんな小さな3気筒エンジンに「並ならぬ」情熱と熱意を費やし
取り組んでいるのはこのオーナードライバーNさんがタイング良くバラエティーに富んだ「差し入れ」を届けてくれるからでは無い。もっとその本人、つまり「人間像」に私達も惹かれ取り組んでいるのだ。
ご覧の様に極めて『屈曲』した独自のフォルムを描くMLSハイパフォーマンスエグゾーストマニフォールドは、タイトに迫る「極少空間」にコンマミリ単位で最大級の排気パフォーマンスを獲得する目的で
編み出された「オリジナルカーヴ」である。エンジン本体の加速、急減速時に発生するであろう予想を上回る前後、左右への小刻みな「首振り現象」回避への微細なクリアランス確保も睨み製作を進める。
今、熱心に解体を始めたのはこの特製エグゾーストマニフォールドを製作に取り掛かった初めの試作数点である。勿論、折角苦労をして手間、暇、を惜しみなくかけ作りあげたのだが、試作は「試作」。
プロトタイプ段階のソレと今、最終仕上げでこのエンジン本体に最後に組み込む予定で急ピッチで完成を急ぐ『最終モデル』とは多岐にわたり微細な改良が重ねられ「洗練度」は比べ物にならない。
プライベートで自身が事業経営者のオーナードライバー達も居るが、私達モーターライフが創業以来ずっと貫いてきた仕事の「ヤリカタ」、自身の事業方針と比較してほとんどこう言ってくれる。大変だね
依頼主のオーナーからどれだけ費用を支払ってもらっても『釣り合わない』でしょう。作業での時間工賃を遥かに大幅に超えて、“作業者自身”が納得するまで時間を割いてては全く「割が合わない」よね。
などと「慰め」の言葉を伝えてくれる。事情通でなくとも作業費用を遥かに超えた作業車両への関わり方は他では比べようもない『没頭、熱中』ぶりである。だからこそ、一度、工房へホンダを持ち込んだ
ホンダ愛好家達は二度、三度、リピーター化し、ステップUP階段をスムーズでリズミカルに安心して登れるのだ。加えて全て完全ハンドメイド仕上げの「自分仕様で専用」のオリジナル仕上げとくれば
高い、安いなどの世間の「比較対象」を持ち出す事は無意味で他で得られない充実感と「満足感」だ。加えて言えば、そのプログラムで「完成品!」となった製品(作品と呼びたい)も、数年後、愛車の仕様
を更にステップUPするプランが企画された場合でも、殆どのケースでは前回製作されたソレを製品改良する事で「何度でも最使用」出来る。したがって再製作の為にかかるコストも大幅に削減出来る。
MLS「吸/排気」トータルリファインチューニングプランは「特製」ビッグスロットルプレミアム仕様に加えオプション製作での「高効率」エグゾーストマニフォールド開発、に加え、専用フロントパイプ+メインサ
イレンサー+サブサイレンサー開発へとリポートが進む・・。オーナードライバー氏は折をみては、「タイミング良く」香川県名産品を宅配便で差し入れてくれるが、そのシリーズもクライマックス?だろうか・・。
「最終モデル」として、多くの試作品の中から選びぬいた採用モデルとなる「特製」エグゾーストマニフォールドがエンジン本体に組み込まれ、車両に搭載された。ここから「作業工房」に場所を移しMLSオリ
ジナルエグゾーストシステム、専用フロントパイプ+メインサイレンサー+サブサイレンサー開発である。何時もの「見慣れた」作業工房(ピット)に戻った。個性豊かな車両で「溢れている」、嬉しい「悩みだ」。
「手曲げ」フロントパイプ部を専用/製作。製作済み「特製」エグゾーストマニフォールドを抜けた排気は触媒部を通過、このフロントパイプ部に導かれ消音効果の優れたセンターサイレンサー部に送られる。
左:フォト、リア側からフロントパイプ部を望む。右:フォト、反転して、フロントパイプ部から、接続フランジセンターサイレンサー部へとフロント側からリア部へと望む。「音量設定」は消音効果を最大限活か
し、充分な大人の「サイレント仕様」としている。それは純正同等か“ソレ以上”と言っても全く過言ではないかも知れないが、「走りは」もう、『クィック&グッドレスポンス』である事は言うまでも無い事実。
もうお忘れかも知れないが、このホンダは4WD仕様だ、だから床裏回りも想像以上にスペースがなく、「複雑極まりない」。だからこそ、「本領発揮!」のオリジナルレイアウトマフラーが採用されたのだ。
リアサスペンション部の僅かなクリアランスを縫って、メインサイレンサーから続くリアサブサイレンサーを設置、排気効率は低下させないまま、消音機能を発揮、続くフランジ部からテールエンドフィニッシャ
ーへと高効率に排気を導く。左:フォト、テールエンドフィニッシャー拡大、上から手曲げ加工でパイプが降りて来ている。右:フォト、レンズを引けばコレ、左がフロント、右がリア側、4駆が判り易いショットだ。
もう、お馴染みだろうか・・。香川県在住のライフオーナーから次なる差し入れが届いた。香川県名産シリーズも限りなくバリエーション広く頂き、味わう事でまるで毎回「小旅行」気分に浸れる。感謝!だ。
裏面「補強」のフォトである。単純に補強バーを組み込むでけでなく、実走と仮組を繰り返しながら本当の「補強必要箇所」を明確に探り当て、入念な手作業により地道に補強リブを製作し「剛性UP」する。
完成するとブラックペイントを施す事から、こうやって「指差し確認!」でもしない限り、私達が製作した事も誰も気付かない筈だ。そんな地味な手法ではあるが「縁の下のチカラ持ち」で実に効果的である。
車両裏側、見えない箇所だが重要な強度向上に直結する事からオリジナル製作したサスペンションシステムの「ハンドリング特性」をも大きく左右する味付けでもある。加えて、エンジンルーム内へも
専用設計で、デュアルタイプ(2本タイプ)フロントタワーバーを設置した。ご覧の様に起伏で入り組んだミニマムな狭小スペースに特製インテークチャンバーや大容量の高効率インテークフィルターキットなど
今回オリジナルでこのホンダの為だけに「設計/製作」をした吸気システムが所狭しとレイアウトされてそのほんの僅かなクリアランスを縫って、この環境専用に採寸されたタワーバが組まれているのだ。
眺めはこんな風だ。神経質に「整理、整頓」されているのが判る。オーナーさえ黙っていれば、どんな「仕掛けが」このエンジンルーム内に隠されているのか、ひと目では読み解く事は出来ないであろう。
四百年の伝統よりついに「誕生」。小豆島産醤油使用「醤油サイダー」が宅配で到着!した。そう、「推理」どうり、香川県産シリーズである。彼(オーナードライバー氏)からの差し入れだ。
そのサイダーは簡単に「テーブルコーディネイト」を施してみた。で、勿論、醤油そのものも頂いた・・。飛びっきり新鮮な瀬戸内産の「海の幸」と共に愛用させていただく。「心遣い」に重ねて感謝である。
ココを「覗き込んで」初めてエグゾーストシステムに入念な「手」が入っている事が確認出来る。そう、このホンダは「調べ込まない」限り、外見やフォルムだけでは「手の込んだ」仕様は判別不能である。
“リアビュー”はご覧のとうり。徹底的に「純正然」で『さり気なく』普通に・・。ノーマル仕様のスタイル。4WDである事も勿論だが、「子供じみた・・」ローフォルム車高にしていないのは“大人のルール”だ。
最初に貰った「醤油豆」が絶品であった事を伝えてあったら、新規の手土産と共にお代わりを頂戴したつまり、完成車を引き取りにOSAKAへフットワークも軽く既に「到着」済みで、楽しみの「試運転」だ。
仕上げたエンジンをブリッピングさせ、そっと静かに1速へシフトレヴァーをセットし、組み上げた5速ミッションのシンクロ具合を気遣い、適度な踏力を左足に感じながら、今、回転計に「目をやる・・」。
スポーツドライヴィングを心から愛する彼だが、運転マナーの良さは一級品。確実に5星クラスである。クルマに負担をかけずシフトUP、絶妙のタイミングでシフトダウン、丁寧に「レフトターン」に入る所だ。
右足に踏力を加え、デリケートに下方向へスライドをすれば、MLSビッグスロットルが即座に反応し、特製の吸気インテークチャンバーからフレッシュエアーを内部のベンチュリーファンネルへ吸引する・・。
望めば、貴方もこの場所に立つ事は出来る。愛車のコンディションに人一倍気を配り、コレからも大切にそのHONDAに“熱い心”で乗り続ける決意があれば、気軽に電話を入れてほしい・・。
休日の空いた都会の高層ビル群の合間を縫って2台のホンダが快走。記憶を戻して欲しい。手前は計画と実行79でのリポート車を友人が、オーナーはシルバーをドライヴ、ランデヴー走行となった・・。
「夢の実現!」。それは自身が所有するホンダを同時に走らせる事。そこでは彼の様な信頼出来る協力者が必要。FD2Rの向こう側にシェイクダウン走行のJBライフが重なる。オマケに天候も快晴だ。
左側が北から南を繋ぐ御堂筋、前が本町通り、ここを西に直進、あみだ池筋で北に折れれば、モーターライフ市内オフィスはスグそこ。2台のホンダが停車しているバックはスターバックス本町。OSAKA市内の真ん中だ。ご覧のとうり、中心地でも休日はこのとうり、スイ、スイ、ドライヴ出来る。緑溢れる公園や、高層ビル群をバックに実走テストが出来る醍醐味を貴方も味わって欲しい。大満足に違いない!。
抜ける様な青空、背景に背の高いビル、そして美しい木漏れ日溢れる近代的な都会のオアシス空間。存分に2台のホンダを走らせ尽くし、爽快な疲労感と充実感が漲る。複数台のホンダを保有し、連続的にモーターライフに持ち込み、数珠繋ぎにそのホンダを自分好みのオリジナルホンダへリフアインする。リポート閲覧中の貴殿もプラン実行の好タイミングです。是非!、手遅れにならない「今」始めましょう。
それが世界に誇るスポーツモデルでも、目立たぬ日常使いのホンダであっても私達は区別無く協力している。オーナードライバー自身の“揺ぎ無い熱い思い”が、変わる事無くそのホンダに注がれていれば、後は貴方が私達にプランを知らせるだけだ。私達はまだ出会わぬ貴方からの知らせを待っている。「売った」、「買った」では無い、二人三脚での繋がりが友人、知人も手を差し伸ばし出会いとなる。
地元に戻ったオーナードライバーからフォトが送られて来た。それは数枚ではなく、膨大な枚数だ、作業が完了した部位を丁寧に撮影した作品だ。スペースがあれば全部お見せしたいのだが、ほんの僅かになるが「紹介する」。愛情込めてシャッターを押したその瞬間の愛好家スピリットが良く伝わる。
フトントオリジナルサスシステム部、同ブレーキシステム、スリットローター、非膨張ブレーキライン他で無い、専用ブレンドからなるMLS特製パッドのコードナンバーまで鮮明に読み取られる程だ。
開発/製作工程もリポートした特製ハンドメイドマニフォールド。オーナードライバーが送ってくれたフォトでは、製作「完成時」とは異なり、走行熱により、こんなに美しい「アメ色」に変化しつつあるのが判る。
そして、そこからテールエンドまで続く「手曲げ」特製オリジナルエグゾーストシステムは特筆すべき優れた消音性を発揮。つまり、純正より更に「静か」でありながら、他で無い排気効率を誇る仕様だ。
その秘密は、ミディアムサイズの高効率オリジナルサイレンサーを複数個レイアウトする事で、あり得ない結果を生み出す、他では実施しない常識外れとも言える独自の発想を実用化した結果だった。
ボンネット内にはベンチュリータイプのエアーファンネルを内蔵した特製インテークBOX、変形式フロント補強タワーバー、高効率エアーフィルター、細部までO/Hされたエンジン、ミッションが納まる。ここま
で、全てのフォトはオーナー自ら撮影し、送ってくれたもので、紹介出来なかった“熱いショット”がまだまだ「数十枚」続くがもうこの位にしておく。どれ一枚を取っても愛車への込める「熱意」が良く伝わる。
こんな「電話」が来た。勿論、彼からだ、今度、九州で結婚式に出る、さて、2台のホンダ、どちらで行こう・・。そう、こんな質問?、貴方はバカ、バカ、しいと思うのだろうか。私達は「迷わず言った」。完成したばかりのその“ライフオリジナル仕様”を走らせる絶好のチャンス!と。真剣に即答したのだ。
その九州までのドライヴに「同行」取材したわけでは無いのでそれ以上の「詳細」は判らない。丁寧に何枚か送られてきたフォトからは、どうやら深夜のサービスエリアのようだが解説は無い。その手前に鈍いシルバーカラーの斜めリアフォルムが映るソレが間違い無く、彼のホンダである。これからドラマが始まる様で、リポートの無いフォトも推理を展開出来てワク、ワク、するものだ。
その送られてきたフォトで追跡推理をしてみる。但し、撮影順序が示されていない事からその順番は違っているかも知れない。休憩だろう・・、そして遅い夕食なのだろうか・・。
「ライフの旅」は続いている。山深いフォトだ、バックの景色を見ると、かなり「登って」きているのだろうか・・。
随分、上り詰めた様だ・・。マサカ、道に迷ったか、それとも、秘密!の近道?なのか。余計なお世話だが、無事着くのだろうか・・、少々「心配だ・・」。
まるで「気象庁」の使う表現の様だが、フェリーターミナルへ到着していると「見受けられる」。向こうの表示プレートに「ようこそ臼杵市(うすきし)へ」とある、そう、大分県まで来たのだ。
大きく口を開けた大型フェリーが“臨場感”を掻き立てる。もう、目的地は遠く無い筈だ!。
『ゴ〜ル!』だ。シルバーに輝くホンダと白亜の建物、バックの空が美しくブルーなのだ。到着時間も彼の事だから、モーターライフにやって来る時と同じで「正確」なのだろう・・。
八十八箇所、結願(けちがん)の霊場「大窪寺」で、有名所です。と、書かれていた・・。お解かりだろうか、そも、そも、このホンダ、「八十八箇所 完全制覇」を目指し、FD2Rに続き「連続製作」したモノだった。そしてその「話」はホラでもハッタリでも嘘でも無く、「真実」であり、オーナードライバー宣言どうり行動開始!したのだった。ホンダと遊ぶ、ホンダと学ぶ、ホンダと暮らす、実践派の信頼出来る1人。
計画と実行81