計画と実行79
真新しいFD2が「本命?」車の繋ぎ?で来阪した。
何時もの夕方だった。そう、普通のね、6時半過ぎだっただろうか・・。「電話」が鳴った。珍しい事でも、不思議な事でも、特別な事でも、勿論ない。受話器を上げた、その受話器の向こうから聞こえる声は特別なものではなかった。意気込んでもいなければ、緊張で言葉が途切れるわけでも無い。即ち、よくある「問い合わせ」や、日程相談、それに簡単な作業/打ち合わせでしかない。その日は昼過ぎ、(もう、随分の昼過ぎだったかもしれない)に、市内中心にあるサンプル・ルーム&オフィスに戻って来た。工房で進行中の車両の進展や対策箇所(トンでもない小さな箇所、パーツで、足踏み停滞を強いられる事は承知の日常ではあるが・・)を確認/相談。ホンダの軽トラックでオフィスまで送ってもらっていた。
「本命?」のホンダを後回しに、香川からコレが来た。
それは「受付オペレーター」でもいて、24時間/年中無休で相談/受付が出来ればそれで良い。しかし、それも少なからず「問題?」を含む・・。何故なら、私達は「手仕事」。ましてや、試作しては「走らせ」、追改良しては、更に「走らせ」で、勢い良く、受付窓口を広げたら「作業渋滞」大発生!だ。だからと言う訳ではないが、「連絡は」営業指定日の午後がベスト。と、表示しているのは「巧く、回して行くため」の手段。事前に、オーナー・ドライバーの「特別」なリクエストが出れば、他の日時でも都合を出来るだけ付けている。遠慮は要らない。とは言っても、「配慮」して連絡をくれる諸氏(紳士)が殆んどと言う有様だ。限られた時間のヤリクリでは感謝!している。このFD2Rオーナー・ドライバーも「連絡時間」を
保存料、着色料、漂白剤、一切ナシ。さぬきの「郷土料理」。
初対面で、イキナリ(不意に)、頂いてしまった・・。絶品!止まらない「味」だ。
調整して、そんな時間帯に合わせて「電話/相談」をくれたひとりだった・・。しかし、そこにはFD2の話しなど存在しない。私達がタイプR嫌い?(それは誤解だ、世間ほど祭り上げないだけ・・)を恐れ、車名を出しそびれたのだろうか。受話器の向こうでは、こう、言っていた。最近HONDAを手に入れた、10万キロ程走っているので、やや手を入れたい。つまり「リフレッシュ・リファイン」と、言う事だ。車種は?、私達は尋ねた。勿論、それはFD2ではなく、私達の“好み”のホンダ名が出た。ここで醜い!言い訳?もしておこう・・。私達はFD2も好きだ、で、オーナー・ドライバーが最近、買い付けた今回相談内容の“ソノ”ホンダも、隠れた優秀さでは、FD2に、なんら劣らない筈、と言いたいだけ。うぅ、うん、
工房内のリフト/上段で静かに「スタンバイ」FD2
劣らないどころか、判る人には解かる「特性」が随所に散りばめられているのだ(変に、力説してしまっただろうか・・)。つまり、FD2を作業に持ち込もうと言うプランではなく、最近手に入れた“ソノ”「ちょっと・・古いHONDA」を、じっくり“自分好み”に『復活チューニング』する。そう言った「由緒正しい?」計画だった・・。だった・・っ、と言うには変更された「理由」がある。それはオーナー・ドライバー側には全く問題が無い。無いどころか、実に紳士的で、最も「協力的!」だ。問題は、私達の日程/作業/配分だ。それぞれのオーナー・ドライバーの個性に、負けるとも劣らないキャラクター揃いのホンダを、常に複数台、それも同時進行で『手仕事/集中作業』を進める。それも、最新モデルも、レトロモデルも、スポ
「初代FFと最新FF」他では見れない“ツーショット”。
ーツモデルも、ベーシックモデルも、商用モデルも、所有オーナー・ドライバーの「熱意」と「人柄」にシッカリ!押され、全部「熱中/取り組み」するのだからもう、壮大な「スペクタクル」と、言って良い。結局、よほど強引にでも、作業スケジュールを決定していなければ、私達が抱え込んでいる既に進行中の作業車両との関係で、多少なりとも作業開始時期がずれて行く事になる。だから、色々「計画」しているオーナー・ドライバー達は、少々手回ししてでも、私達に「電話」で、大よその日程とプランを聞かせておいて欲しい。早ければ、早いほど、余裕を持って「調整」出来る。結果、順序を入れ替える事となった。最初に予定していた「ある・・ホンダ」を後回しに、もう1台の愛機/FD2のステアリングをまず、OSAKA
「個別」、「個体差別」専用チューニングがモットー。
へ向けることとなった。全国各地から私達のサンプルルーム&オフィスに愛用HONDAを走らせてやって来るオーナー・ドライバー達は実に感心するほどフット・ワークが「軽い」。勿論、車両製作や、作業が目的でOSAKAを目指す事では変わりないが、今だに、クルマを「引き取りに来て欲しい・・」。と、言う話は、「相談」であっても受けた事が全く無い!。これからも絶対!無い筈だ。何故なら、そんな「種類の・・」オーナー達は最初から私達の門など叩かない。その距離が最初、私達が「電話」で相談していて、「大丈夫?」と、心配してしまう程の遠方あっても、驚く程の「元気良さ!・・」だ。むしろ、日程、打ち合わせしているこちらが「目が覚めるほど」のパワフルさだ。「不安要素」漂う・・古い種類のホンダ
キャブ仕様のN、元気良いサウンド♪を残しTESTへ
で、オーナー・ドライバーのドライヴでステアリングをOSAKAへ向ける場合でも、「もしも・・」の事を考えて、友人の伴走車を準備、2人揃って、そのツアーを存分に楽しんでしまう“覚悟計画”など珍しくない。だから、今日まで「遠い」や、「近い」、「しんどい」や、「疲れた」など、・・そう言った種類の甘えた!『泣き言』とも言えるセリフは今だ聞いた事が無い。結果、その約束は偶然だが、気持ち良く「晴れわたった・・」日曜日になった。モーターライフの市内中心にあるサンプル・ルーム&オフィスでも、快晴で、公園側から容赦無く差し込む紫外線に、たまらずブラインドを細め開き状態に角度を付け「光量」調節をした。言うまでも無くそれがたとえ初対面の場合でも、彼らモーターライフの「門を叩く」紳士達は、当
「電子スロットル」はもう外されている。専用/製作だ。
然、時間にうるさい。・・と、言うか・・それは「礼儀」である。人との約束は正確に守られるのが普通、「そう言うモノ」だ。コチラも心得ているつもり、手回ししてオフィスに足早に到着するが、彼らはもう1つ「上手だった・・」。何せ・・留守番電話の「着信」ランプが点灯している。マサカ!?・・。そんな「予感!」が走った。まあ、いいだろう・・。初対面とは言え、皆、判断力は充分以上の相手ばかりだ。幾つかの用事を済ませていると、絶妙!にタイミングを見計らって、「電話」が鳴った。案の定・・、今日約束のオーナー・ドライバーだ。コッチは、開口一番、「もう、・・来てるのぉ〜」って、言ってしまった。ここからは殆どの人達が言うセリフ。「思いの他・・早く着いてしまってぇ〜」。そう、集中してドライヴしていると、計
実走TESTから戻り専用リフトに帰るのはの「早朝」。
画時間よりズット早く「到着」するようだ。で、もう付近に来ているようだが、チョット!解からなくなって・・って。「ナビゲーション」お願い・・SOSだった。・・所が、だっ。こんな時に限って、電波の調子が悪く、先方からの交信が突然!途切れた。・・更に、追い討ちをかける様に、こちらの「電話」に長い「相談」電話が入ってしまった・・。先方が幾ら電話してくれてもコチラが塞がっていては「話中」で、通話出来ない・・。遠方からわざわざ「相談」電話をいれてくれた相手には申し訳無いが、余りにもタイミングが悪かった。しかし、私達の性格からも「適当な話?・・」をして早々受話器を置くことはどうしても出来ない。もっと始末が悪い事に、その電話相手が実に「マジメな口調」で相談を展開し、その話の「中身!」が
「改造」や「パワーUP」には無頓着。潜在性能発掘。
興味深く聞き込んでしまうストーリー性のある「面白い内容」。今度は逆!。モーターライフ市内オフィス近辺をウロウロしているFD2「彼らの存在」を忘れてしまう程だった。門を叩き、訪ねてくる人々も、偶然、電話で「相談」する人達もクルマ以上に個性的で「人間味」溢れる存在感ある「紳士」達だ。日夜「振り回されて」いる(そう、貴殿も含まれている・・)。多分?、これから出会う彼らとは「思い出・・深い」関わりになる事も全く知らず、「緊迫の時間帯」がやっと一段落した。再びFD2のオーナー・ドライバーから電話が入った時はもうオフィス眼下に無事、着岸?されていた。ほっと胸をなぜ下ろす。オフィス前ドアまで足を運んでくれた。そのタイミングでドァーをアケル。初対面の前に「1ドラマ」あったわけで、
美しい包装紙に、思わずACURAデカールを添えた
オ、説明不要。地元、イヤ、世界の名品が「宅配」で
FD2を残し彼らが地元へ帰り、代わりにコレがやって来た。勿論、彼の「気遣い」だ。(・・ご馳走様)
顔を見合すなり、互いに「笑って」しまった・・。しかし、まだこの時、私達は極、「普通?」の良く有る「単なる」一般的な、軽いノリのFD2オーナー位にしか認識していなかった(予知能力不足だ)。ここでもう一度「整理」しておこう。最近、・・あるHONDAを「手に入れた・・」「少々・・対策!が必要だ、・・協力してくれないか」。・・そんな「電話」が彼とのそもそもの出会い。しかし、だ、実はもう1台ある、それを「本命」の繋ぎに先にOSAKAへ持ち込むと言うのだった。まるで、私達への手先の「ウォーミングUP?」ではないか・・。それが今オフィス前にたどり着いたFD2。コレにつてはもう最初の「電話」で意見は一致していた。「余計な事?」は止めておこう・・。「・・さりげなく」乗ろう・・。で、彼の意見では「基礎の
専任/担当者が、最初から試作/TEST/改善/改良と
基礎」。「吸/排気」改善だけに取り組もうと言うシンプルな要望だった。市販KITなどは計画になく、個体差、個体差別、唯一の「専用」吸/排気システムを今から製作するのだが、ひとつだけ彼からの「希望?」があった。それは・・・・・えッ!アッ、その前に、彼ら?が最初に言った言葉を思い出した。丁度の「時間?」間に合わなかったですね!。・・そう、約束!のモーターライフ到着「時間」だ。「気にして」いたのだ。イヤ、他の連中のOSAKA→モーターライフ市内オフィス到着時「精度」の高さに挑戦していたのかも知れない。ふと、時計に目をやると3分少々程の違いでしかなかった。オマケニ、その原因はコッチの電話/相談での「話中」で、最終オフィスへ誘導するのが遅れたのが原因。「完璧」なゴールで
TESTから戻った。手前は美しいフォルムのKA3だ。
ある。見事であった。しかし、その他のオーナー・ドライバー達の中にも、約束/時間・・『精度ゼロ、ゼロ、タイム』にキヤノンボール感覚で狙っている「遊び上手」が居るかも知れない。ソコの所、コレカラもお手柔らかに願いたい。所で、その前で「彼ら?」っと、表現したのにはワケがある。勿論、それはコチラの思い込みだが、オーナー・ドライバーひとりでOSAKAへやって来たとばかり思い込んでいたが、同伴人があった。それは男性だが、実は彼、この先で「力を貸して」くれる結果となる。今までを振り返ってもそうだが、過去にOSAKAまで友人とドライヴ。私達にホンダを預け、お目当ての関西スポットに直行の作業+観光の抱き合わせ方式での計画犯は少なく無い。今後も遠慮なくプランに織り込んでOSAKA
「・・キタァ〜!」地元特産品のメリットを最大限発揮。
を目指してもらいたい。肝心の話が脱線?してしまった。忘れないうちに彼の(オーナー・ドライバー自身の・・)一言漏らした「希望」だ。それは、折角ハンド・メイドでオリジナル「エグゾースト・システム」を新たに製作するのだから、是非!『キヤプトン・マフラー』仕様にして欲しいんだ!。フムッ!もう一度「聞き直す」事にした・・。・・キ、「キャプトン」んて・・、モーター・サイクルのアレ?・・。・・ま、「マサカ?」。元々、思考回路の潤滑が良好とは言い難い私達だが、落ち着いて考えて見る事にした。そう、今、ココデ、何が「起こって」いるのか・・。この排気量でアノ出力。・・そんなホット・モデルのFD2にシングル「キャプトン」での製作依頼。・・そう、「心は→決まった!」この件は、プラン変更か、もうキッパリ!
今から実走TESTに出る。もう少しで日が昇る時間だ。
「断る」しかない。・・にも関らず、作業/進行フォトがあると言う事は、そう、OK!してしまった。本来、私達は「変な話・・」、「ややこしい話・・」は受けない。それでなくても長期/作業で居座っているホンダと、リフトで順番待ちのHONDA達が作業スペースと限られた時間を「圧迫」しているのが日常。それなのにFD2オーナーのリクエストを受けたのは、実は・・彼は腕の良い『魔法使い?』だった・・。・・では無く!、対面しての人柄だった。もっと「詳しく」言えば、底抜けの「遊び心・・」に動かされたのだ。忘れないうちに紹介しておこう。1つ上のフォトにある「送って頂いた」特産品フルーツ。一言・・「自然は立派」。カリスマ・パテシエが自慢の腕で作り出すスイーツなど足元にも及ばない。そのフルティーな香
右/上「手曲げ」エグゾーストが見える。TEST用仮組
りとジューシーさは正に「絶品」。あッ、脱線した。話を「魔法使い」の魔術の内容に戻す、考えはこうだ、世間に溢れる程「氾濫?」するFD2用チューニング・パーツ。難しい顔して知識を振り回し、正面から価格の違いやメーカー比べで選んでみても結果は「五十歩百歩」。だったら、自分プロデュースで「好みの」スタイルで。と、実に「冷静」だった。彼は既にもう解っている訳だ・・。サーキットで試し、レースからフィードバックした、などの良く有る説得調の「うたい文句」は聞き飽きている。自身の「計画」達成手段に、クルマを持ち込んで個体、個体別に「専用製作」する確実な手段を「実行」へ移した。ただ大きな「問題」が残っている。一昔前なら、立派なレーシングエンジンとも言える性能を誇るFD2にモー
まず、暫定仕様のチューニング・スロットルでテスト。
ター・サイクルスタイルの「キヤプトン・マフラー」仕様で・・は、流石に“遊び好き”な私達も「荷が重い!」。所が、しかし、彼はそんな事は全く気にも止めず柔らかな笑顔で「明るく」笑ってる・・。こちらがシングル出し「キャプトン」では?っと「問い掛けると」、それは・・2本出しでも、3本出しでも、4本出しでも、両側6本出しでも、全然「構わない・・」。と、ユーモアたっぷりなのか、真剣度満点なのか判別つかない回答を「元気良く・・」返してきた。参った!。降参!だ。私達の完全に負けだ!。何時も柔軟な頭で「脳みそストレッチ」を怠らないつもりだったが、彼の方が随分上手だった。要するに「こうだ・・」。自由に遊んで欲しい・・。「キリ・キリ」した注文や、要望と違って、好き放題にトライしてみて「楽しく・・」やろ
別棟工作工房で準備が始る。車両はTESTに出てる
う〜ょ。但し、テーマは「キヤプトン・マフラー」仕様で。そして大変な事?に私達はそんな彼の不思議な“魔法”にかけられてしまったのだ。忘れてはならない「ルール」はもう1つ。このFD2はまだ、単なる!第一期工事でしかないのだ。イヤ、もっと正確に言えば、最初に「電話」をもらった時点ではオーナー・ドライバーのガレージを離れ、OSAKAまで来ている筈でもなかったかも知れない。つまり、計画では彼には本来モーターライフに一番先に持ち込まなければならない、もう「1台のHONDA」が存在しているのだ。その顛末はもう最初に述べたが、世間のチューニング屋さんが実施する様な「複雑怪奇?」なチューニング作業でコレに時間を取っている訳には行かない。私達も「心躍る・・」その小さなもう1台の
オーナー・ドライバーよりズッシリ「贈り物」が届いた。
全て届けられる贈り物には共通のテーマ。地元特産。
ホンダが彼の地元ガレージーで、一日も早いOSAKA行きの日をじっと「心待ち」にしているのだ。東西奔走の合間を縫って市内中心にあるモーターライフシステムズのサンプルルーム&オフィスに立ち寄り、山済みの雑用を急いで済ましていると、宅配便が・・。それが結構な重量物だ。差出人を見てニッコリ!。そう、オーナー・ドライバーの彼だった。幾度か紹介した様に、気遣い万点の彼はコミュニケーションの意味も含め定期的に「贈り物」を届けてくれる。それも実に・・「さりげなく・・」だ。そう言えば、最初、OSAKAにやって来たその時も初対面で「サッ!」っと、手渡しで『しょうゆ豆』を頂いた。「ご存知」だろうか・・。当然、好みの問題はあるが、これは実に美味い。そして数回にわたり「シリーズ?」が続く
微細で複雑なラインを描く「手曲げ加工」エグゾースト
と、ふと「気付いた事」がある。その「贈り物」にはひとつの「関連性」が見えてくる。そう、「共通点」と言っても良いかも知れない。それは彼自身の地元の素材、地元の恵み、地元の産業、地元の特産、地元の「心」である。今、悩んでいる。ここの説明によれば、酢醤油にからし風味三杯酢黒密うどん風にだし汁、ネギ、ゴマ、角切りにして、きな粉、砂糖、又は黒密くずもち風ひょう切りにしてワサビで酒の肴におさしみ風野菜をそえて酢の物、サラダ風に。・・とある。決めた!、折角だ「全部」試そう。脱線した、話を工房に戻す・・。無理難題を・・ま、「やってみるか♪・・」などと何時も慎重な私達に似合わず返答をしてしまった今はもう「後の祭り」。作業工房、工作工房共に、簡単そうで実
「門外不出?」FD2用キャプトンが「姿」を現した。
は奥深い、まるで『三歩進んでは五歩下がる』難儀なブラック・ゾーンに潜り込む結果となった。当初は今まで採用してきたキャプトンマフラーで、テストや試作に作り置きの新品がストックしてある。その仕様違いに改良を施せばスムーズに製作工程は進行すると見込んでいた。実際、設計/変更を加え、幾たびも実車に搭載、TESTに出たがお察しのとうり純正はなかなか優秀でそれを上回る結果は「そう言うヤリカタ」では大きく望めない。結果、この車両だけに「吸気」→「排気」、そして「制御系」、更には、今後エグゾースト系を含む「来るべき→第二期工事」以降にもシステムUPが有効に進められる新たな「キャプトンマフラー」として開発する事にした。それはこの車両用1台だけの専用であり、そこに市販
実走行TESTから戻ると仕様を替えテストに戻る。
や量販の計画は全く無い。私達の推測では、必ずオーナー・ドライバーは(私達と遊ぶ為・・)今後、第二期、第三期、と、世間の一般的チューニングとは違う「オリジナル」アプローチでこのFD2の実力を「正常/進化」させて行く筈だ。その為の準備は今から手抜き無く「万全」に取り組んで置かなければこの先が全く「面白く・・」無くなるではないか。勝手ながら私達も彼のFD2の第二期プラン「理想像」を描いて見る事にする。エンジンも大切だが時期はまだ早い。「呼吸器系」を仕上げてしまいたい。将来を見越した特製「キャプトン」なのだから、市販品などとは趣向の異なる、ハンドメイド「エグゾースト・マニフォールド」を苦心して開発/製作が打倒だ。勿論、市販計画など私達も毛頭無い。このホンダだけ
世界に「ひとつ」MLSキャプトンエグゾースト「R」仕様
の「個体/専用」品とする。そしてそこへ連動する「フロント・パイプ」も地味だが重要な脇役だ。これもハンドメイド製作とする。で、中間部、リア、サブサイレンサーと「方程式」を誤らず完成させる。手順で話せばスムーズそうだが「壮大な展開」になる筈だ。そして更に“必要”不可欠な部位がある・・、サスペンション・システムだ。イヤ、純正も結構良く「満足」だ、そんな同胞も無くなない。だが、しかし、・・だ。このクルマの源流を辿れば根本的にオリジナル「製作」は避けられない。でも、ここでは「サーキット」アタック仕様はやめておこう。それは他に同類/同種が氾濫しているだけが理由ではない。ここは上品にヨーロッパのアルプス越えをイメージし、欧州スポーツセダンを彷彿とさせる「オトナ」の足。そう、しなや
燃料を効率良く、それでいて限りなく10,000rpmを・・
かに「コク、コク、」と床下で仕事が出来るソレで特別「専用/製作」したい。そこには・・勿論、同時進行でブレーキ・システムも「高効率」に改善/改良だ。過分な装備など毛頭無い。只、「R」を表示するには量産コストや、対象ユーザーを絞り込めないメーカーならではの「及ばぬ部位」が点在する。そこをオリジナル仕上げで挑みたい。ブレーキは、変な保険よりずっと「有効!」だ。言うまでも無く『事』が起こる前にSTOPさせる事が「可能」だからである。そしてもう解説不要と思うが、足回り→ブレーキ→と来れば、同時進行で「必要/補強」だ。勿論、ここでサスシステムでも、ブレーキでも、補強でも、市販メーカーなどから購入するアイテムは私達には「ゼロ」である。他でもそうだが、「全部作る」。それもこの個
エンジンの「潜在性能」を有効に引き出し「走り」に・・。
体車両だけ専用に「集中/製作」してマッチさせるのだ。そして、そのプロセスもオーナー・ドライバーと共に存分にワイ、ガヤ、「楽しみ尽くす」のである。・・後はオーナー・ドライバーからの“心踊り、夢溢れる”第2期工事依頼を待つばかりだ。イヤ、彼の頭の奥には、2期工事どころか今後の壮大なプランが必ず「仕舞われている」はずだ。それも全て「ノーマル然」としたフォルムのままでだろう・・。ハイブリッドやEVも夢が溢れ胸が時めく。しかし、自動車の長い歴史はガソリンエンジンだった。・・だったと言うには「まだ早すぎる」。そう、まだレシプロエンジンの世界は捨てた物じゃ無い!。それどころか、今後を展望しても更に生き延び活躍の場を求めたい。更に、1ファンの立場からも、こんな高性能車は「永久保
市内オフィスの「チャイム♪」が鳴った、アッ届け物だ。
存」に値する。世間のクルマの大半がECO動力に取って変わっても、自宅ガレージの奥深くにこのホンダを閉まって置き、ヒンヤリした空気の晴れたその・・“お気に入りの日”には、一人コクピットに潜り込み、秘密のルートで「全開走行」させてヤ、リ、タ、イ。そこには「エンジンカー」ならではの「エグゾースト・サウンド」と「匂い」、そして心地良いメカニカル「振動」が“判るモノ”をより一段と昂ぶらせてくれる筈だからだ。・・そんな折、宅配物が届けられた。時間を見ては出来るだけ市内オフィスに足を運ぶ様心掛けている。工作/工房に缶詰になると時間、季節を忘れ世間との接点も希薄になる。その分市内中心にあるモーターライフオフィスは緑溢れた公園が目の前に広大に広がり健康的で「季節感」も万点
 パッケージを開けると「美味しそうな」スイーツが・・
だ。もう申し分無いロケーションと言える。今日も、さっきから公園内のテニスコートで練習に励む合宿選手達の掛け声が響き渡り、まるでヨーロッパの格式あるスポーツ施設エリアを彷彿とさせ誠に「心地良い」限りである。そう、そう!、今届いたばかりの包みを開封して見よう・・。断って置くが、このオーナー・ドライバーから「差し入れ?」が届けられる際、事前連絡など無い。突然!だ。だから私達が工房で作業に「没頭」しながら市内サンプルルーム&オフィスまで出向く時間が何日も無かった時など出荷元へ無情にも返送される事だって珍しくない。だからって彼は特別気にしていない様子、私達の行動パターンは承知している様で、あァ〜、予定が多くて居なかったんだな!って、「予測」までしているよう
寝静まった工房内に「特製キャプトン」のサウンド♪
だ。そう、もう彼には最初から尽く『・・何本も取られている・・』わけだ。勿論、コンセプトは地元食材、地元メーカー、地元特産、地元ならではの物品でずっと貫き通されている。簡単に信念は揺らぐ事無く、全く「間違い無い」のだ・・。そして何よりも私達の苦労、心労を労い、元気付け、励ます手段のひとつとして様々な趣向で「遊び心」万点に気遣ってくれている。だから、売った、買った、などの商売ムードはZERO。私達とそれぞれのオーナー・ドライバー達との付き合いは、他では無いお互い全面協力し合う「二人三脚」な同好会とも言える。そして、そんな事が1983年から途切れる事なくず〜っと今日まで続いている、もう自分達でも立派に「感心」するほかないのだ。悪い癖だ、このFD2に与えられたテー
5機め「チューニングスロットル」をテスト前の調整だ
マが実にシンプル。・・しかし少々ユニーク。・・しかも簡単そうで実に困難な課題だった。・・故に今回も私達は随分「没頭」し過ぎた様だ。記憶を辿れば、更に今回に限定し、このホンダはメインではなかった筈。恐らく・・、確かオーナー・ドライバーと最初に話した「電話」では最近手に入れた古い「ホンダを・・」、っと言う事だった。始めで説明した諸般の事情で後先が入れ替わりFD2がOSAKAに先にやって来たのだった。(・・正確にはオーナー・ドライバーの“心ある”配慮で『苦行』プロセスを辿るであろう古いホンダを後回しに調整してくれたのだ・・)日々の「熱中」作業の余り・・、「もつれ合った」記憶のケーブルがやや解けてきたようだ。と、・・言う事は次なる彼の愛車(もう1台のホンダ)を迎え入れる準備も
彼所有、2台めのホンダを受け入れる「準備」を急ぐ。
急がなければならない。推測だが彼の地元の自宅ガレージ奥ではマダカ、マダカ、と首を長く・・、(・・正確にはフロントノーズをOSAKAへもう向けて居るかもかもしれない・・)そしてきっと「カウントダウン」をもう始めている筈だ。・・と、言う事は今、改めて気付いたが、「マ、サ、カ、」彼は2台のHONDAを間髪入れず連続で私達の工房へ持ち込む「秘儀」。そう、門外不出の荒業→『誦呪繋ぎ』方式を実行しようと計画しているのではないか。・・そうと判れば、このシビックを彼の地元に急いで「帰郷」させる準備を急ぐ事にする。何故なら、同時進行で複数台の車両が再生やリフレッシュ、更には「実力発揮」チューニングを実施している工房スペースには365日無駄に遊ばせる猶予空間などは全く見当たらない。
グラブをはめ背筋を伸ばし、顎を引く。自らドライヴ。
場合に寄っては、年号が1度ならず、2度以上も経過した“長期滞在組み”の年季の入った個性豊かなHONDA達もそのリフト上に全バラシ状態で平然と居座って占領してしまっている始末だ。もう、街では随分懐かしくなって来た種類のHONDA達に「リフレッシュ作業」、進行時計の歩みは悪戯に急げない。そこには僅かな部品を静かに待ち続ける車両や、不幸にして求める部品はついに「入手不能」。ついては現物に追加工を加え再利用の為、微細な精密加工に出された復元パーツ待ち車両など、数え上げればキリが無い「理由」がある。現行車であれば、クイックに解決出来る簡便な部位の作業に、旧車ならではの紳士的「対応」と、「忍耐」がジックリ求められている。FD2にはキリをつけ、彼が当
高層ビル群の周回ルートをシェイクダウン・ドライヴ。
初から綿密にプランを立てていたその所有となる、更なるもう1台のホンダを日程調整してOSAKAへ移送してもらおう。さて、それはともかく、実際、慢性的に365日「混雑」状態の工房に、そんな取り組みスペースは見出せるだろうか。当初の彼の“狙い”どうり、クルマの特性を考慮、シンプルで「効果的」な「内容」と「結果」となった。専門雑誌に展開される様な、ショップオリジナル自慢のKITを片っ端から組み込み、ローカルサーキットでの走行会にエントリーするのなら、何も私達モーターライフに足は運んでなかっただろう・・。それなら、各地の街外れにによく見る、幹線沿いの派手な走行会仕様の改造車が並ぶ腕自慢、カリスマ「チューニング屋」さんでもう充分だった筈だ。しかし、彼が「取り組み」たかった
アクセル開度にクィックで「リニア」に反応するECU。
のは、このFD2個体専用に、『手仕事』で、独自、専用/仕様、仕上げに「拘った」のだった。作業、施術部位を極限まで絞込み、完成させたソレは、結果、私達自身も驚く程、分厚く、奥深く、実に濃い「潜在性能」引き出し手段となっていた。必要以上の時間を費やし、苦労と、試作を重ねた彼との共同/作品だ。一日も早く、彼が来阪し、その右手のひと差し指を、あの真っ赤な「スタート」ボタンに静かに伸ばす瞬間が、今から楽しみだ。しかし「不思議」な物だ。私達が出会うオーナー・ドライバー達は全国広範囲で職業も様々。教師や、教授、医師、弁護士、警察官、教育委員会、裁判所、まぁ〜比較的「固い」職業が多いのはうちの特徴だろうか・・。勿論、一般的な会社員や、公務員も少なく無い。平日の午
美しい公園をバックに快走「快音♪」が鼓膜を揺する。
後、多分仕事中だろうが、お構いナシに彼に(オーナー・ドライバー氏に)「突然!」電話を入れてみた。私達が最初に伝えるセリフは大体キマッテル。「そろ、そろ、走ってますょ〜」っだ!。走らせてるからどう!、って言う事は無いが、まず、実走TESTが繰り返し出来る様になれば、何時も一声、かけるのだ。実は、初対面で受けた作業、内容はシンプルだが、それだけ結果が「難題」だった。そんな事から、予想を遥かに上回る日時を費やして来たが、彼自身(オーナー・ドライバー氏から)私達に完成目処や、「まだナノカ・・」などの、下品で「催促がましい」連絡は一度も入って無い。品位の良い彼自身が持つ『紳士ぶり』だろうか・・。結果、私達も自由に伸び伸び「開発/製作」出来たのは彼の心あるマナー、配
単独/専用/製作勿論、インナーサイレンサーも内蔵
慮に「感謝!」でもある。完成車をオーナー・ドライバーへ引き渡す「儀式(それは無いが・・)」は心も昂ぶる。ホットする反面、今日まで工房内、一般道、工作工房、高速道、渋滞路、雨天路、様々な場面でTESTや試作、対策実走でマイ・ホンダ以上に共に暮らしてきただけに、手元を離れ去って行く寂しさは何度繰り返しても同じ。機械ではあっても、特別な「想い」はどの1台にも残る。中でも、リピーターの人達は、ある期間を過ぎると、「次なるメニュー?」を携え、再度OSAKAを目指してくれる。それは殆どの場合、そのオーナー・ドライバーが居住する地域がどんなに遠方であっても関係が無い。イヤ、結果的に遠距離、他府県であった方が、まるで「近距離」族の様に、軽いフットワークで来阪する。2度、3
さて、次は「本命?」のホンダを持ち込んで来るゾ。
度、4度、と度重なり門を叩いてくれる『ホンダ愛、溢れる』全国の愛好家達と、その大切にされる愛車達との再会ドラマも、数本のDVDが(勿論、それは作らない)制作出来そうだ。完成車をオーナー・ドライバーに引き渡すその当日、抜ける様な晴天の週末の午後、約束の時間には全く狂い無く、ルールどうり(約束日/時を絶対!厳守してくれるマナーの良さは、全員揃って特筆モノである)モーターライフのオフィス前に彼らの“次なるホンダ”は静かに横付けされた。今、「彼ら・・」っと表現したのは正確に言ったまでだ。そう、初対面、1台目のHONDA、このFD2をOSAKAへ持ち込んだ時と同じく、パッセンジャー・シートには友人が同行してくれた。もうコチラもオフィスの窓から眼下にその持ち込まれたホン
「約束」どうり2台目のホンダがMLSへやって来た。
左が、両方2台のオーナー・ドライバー。右は最初から来阪協力で手伝ってくれる友人。つまり、一人が連続2台持ち込みだ。
ダは確認!出来た。そう思った瞬間、タイミング良くディスク横の電話がコール音♪を発した。そう、勿論、彼らだった。久しぶりの再会に人もクルマも顔がほころぶ。しかしノンキにFD2製作「裏話」などに想い出を語り合ってる暇は無い。私達は、彼の当初からの「本命!」シルバーの小さなホンダの作業「進路」を伺わなければならない・・。だが、しかし、彼の「返答」は意外にも実に「簡単」だった。エッ!っと、聞き逃すくらいの速さで、もう「一言」だった。そう、スピードのある口調で『全部!』と言った。つまり出来うる事は「全部」と言うことだった。だからと言って無責任に、「あぁ〜そうですか」等とは言えない。そこで私達もこの小さなシルバーのホンダのこれからの「使用目的」を伺った。イヤ、そんな御節介
フォトは既に彼の「自宅ガレージ」内。
2台目のホンダも当初の「計画どうり・・」MLSに持ち込み、無事FD2を地元に友人と持ち返り「日常」生活に戻った。
な事は聞かなかった方が結局良かったのかもしれない。何故なら、FD2製作時、同様、その用途は普通「混乱」を招く、彼ならではのユニークな回答だったからだ。FD2から4WD、5MT仕様のLIFEへバトンタッチ。全く問題無く実にスムーズに行なわれた。そも、そも、私達自身、スポーツモデルや、K4、ミニバン、セダンやクーペなど区別無く取り組んでいる。勿論、車種の新/旧も拘らない。ホンダ製であれば良しである。で、最初からオーナー・ドライバーがモーターライフへ持ち込もうと「企んで」いたのはこの小さなシルバーカラーのHONDAだった。忘れない内にこのクルマの使用目的を伝えておく。彼の地元、四国、“八十八箇所”巡り仕様だ。エッ!って思うかも知れない。だが、しかし、聞くと「納得」。
「付近」のワィンディングまでエンジンを回しに。
それはナルホドその「とうり・・」。それぞれの目的の「寺」は殆ど場合狭い道路、それも「スペシャルステージ」の様な絶妙なカーブを上り詰めたその「先」にある・・。だから、5MT、それで4WD、そしてMLSの「リフレッシュ・リファイン」。劣化、消耗部位をリフレッシュし、加えて交換箇所を専用「オリジナル」製作しよう言う正しい「方法」だ。ユニークで愉快な依頼者はモーターライフの門を叩く仲間達の「スタンダード」スタイル。そこには「単なる」性能復帰だけや、機能向上だけを目指すキリ、キリ、した種類の精神でなく、「遊び心」満点の人間性が見え隠れする。そしてその先には彼らの「日常」生活がシッカリ密着している。つまり自分好みに「元気回復」チューニングさせたホンダを徹底「実用使用」する事
心地良くエンジンに「鞭」を入れる・・。
で、自身が描く(ニ味、三味違った)理想のモーターライフをおくると言うワケだ。つまり「普通」では満足出来ない種類の人達なのかも知れない。それはともかく、連続でMLS工房に持ち込まれた2台目の小さなシルバーのホンダの作業を早速進めないと現在作業進行中のホンダ達への渋滞も始る。ところで、地元に戻った彼から数枚の「日常」写真が届いた。クルマが完成してしまうと中々私達にはオーナー・ドライバーそれぞれのプライベート生活は次回再会時までお預けになる。まして生活する地域が異なれば無理もない。今回は相当量のフォトを届けて頂いたが、スペースに限りがあるので簡単に「抜粋」で紹介しておく。未公開フォトも含め、実に「正統派」HONDA生活を360度、全開で満喫している。
・・そして、オーナー・ドライバーの「願い!」、ハート
計画と実行80(pre)
FD2からJB2、日数が経過しても計画は変わらない
同一のオーナー・ドライバーが「2台連続」、それも間髪入れず、スグMLS工房へ持ち込む。「荒業?」なのか。それとも「短気」な性格上、我慢出来ず「行為」に及ぶのか。御心配、不要!。私達も彼自身も冷静、計画どうり、「打ち合わせ」の範囲。振り返るまでも無く、前リポート、計画と実行79の始めで触れた様に、「彼」つまりオーナー・ドライバーの頭の中では最初から『2台連続』だった。そも、そも、私達への依頼者、つまり全国のホンダオーナーでも、モーターライフの門を叩く人達は他のソレらとは人間の種類が異なるのかも知れない。特殊、や特別などと言う難しい事ではなく、つまりMLS工房へ愛車を持ち込む事事態がひとつ「目的」にもなっている。もっと解り易く言えば、「遊び心満点!」である・・。
全国、各地から距離を問わずOSAKAを目指す同胞
毎回、私達は単にオーダーどうりの整備や、修復、改善/改良を「仕事」として日々変わらず繰り返して来ているワケではない。その事の前に『好き!』がある・・。それには難しい説明や特別な理由は無い、実践するホンダ「趣味生活」が好きなのだ。だから、一人、一人、そのオーナー・ドライバーが地元で過ごす「実生活」に、自分ならではの他のソレとは明らかに異なる「たった1台だけの・・」役立つ専用HONDAを創りたいと何時も目指します。長期間「大切に乗る」は充分理解出来るが、例えばたった年に1度のイベントだけに、殆どの日数がガレージで奥深く眠る様な特別な種類の「塩漬け」保存仕様の“カリスマ扱いホンダ”車達はどう見ても不自然で「祭りのみこし」にしか見えないのです。自慢するだ
5MTに4WD、目的はカスタムやドレスUPでは無い。
けや、見せびらかす目的などでは無く、どんなに手間暇かけ仕上げた特別なホンダであっても、雨、風、構わず、ガン、ガン、実用使用してこそクルマ本来の価値も余す所なく「発揮」されるのです。つまり製作作業「完了」後、彼の地元に戻っての「活躍」を思い描いてオーナー・ドライバーとプランを練る。私達にとっても最も「楽しく」心踊る時だ。何故なら、仕事本位に修理箇所を決めるだけや、注文依頼内容を単に聞き取るだけなどとは違い、一緒に考え、同じ立場で計画を出し合って、決して一方通行でない「二人三脚」の方式で「知恵を絞る」のがお互い「喜び満点」なのです。そしてその「相談」、「打ち合わせ」、「話し合い」は、車両持込時点だけでの事では無く、その後も電話も交え、役立つプランが生ま
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