ホンダ車チューニング情報 CR−X1.5デュアルキャブチューニング CR−XSI−R再生復活チューニング ホンダライフプレミアムチューニング
計画と実行60
“有名”エグゾースト「メーカー」に現役勤務、そして1.5デュアル“キャブ”だ。
相談をしたいので、モーターライフまで出向きたいが、そちらの「都合は」何時がいいですか・・。っと、非常に礼儀正しく電話を前もって丁寧に頂いた。お互いの日程を僅かな時間手短に話し合っただけだが、もうその時点で「彼の心から発信する正確な電波は私達に充分着信していた」。具体的に内容をアレコレ伺った訳では無い、しかしそんなもんだ。
約束の日/時が“キッチリ”守られたのは勿論、言うまでも無い。
仕事柄、豊富な体験談の数々や専門用語の連発、クルマ過去歴/武勇伝が自慢げに展開された訳でなく。
必要最少限の希望と、あとは専門に・・「ま か せ ま す」だった。
まあ、ほとんど一般のホンダユーザーであれば、こんなシングル・カムの「貧素」なエンジンにサッサと見切りをつけ、早速、地元の腕自慢チューニング屋さんが用意する。強力?完成エンジンに“ポン”!とスワップするとこだろう・・が。チューナーブランド・メーカー現役勤務の彼にはそんな「ハードルの低い」ア、リ、ガ、チ、な手法は最初から持つ筈も無い。
軽い車体と軽い原動機そして低空気抵抗を生かす。
このリポートを始めるなり、早速問い合わせと相談を頂いた・・。
少しご紹介しておこう。関東在住、大学生。叔父から譲り受けた、15万キロ走行、シングルカム/デュアルキャブシビックを2年半愛用。最初のクルマがこのシビックだったせいか、仲間が乗る「イタリアン・コンパクト」より走りは良好。30過ぎまで手放さない方針らしい。問題は、量販店や専門ショップの門を叩いても、古いから、マイナーモデルだから、パーツが無い。おまけに、急に丁寧な態度で話し始める貴重なアドバイスは、安いスポーツモデルの中古車紹介や、お馴染み、エンジン載せ替え作戦の説得工作活動ばかり。古い自動車達が生き生き暮らす「イギリスクルマ事情」をホームスティ先で体験した彼は、疑問を感じたと言う。
そうではなく、オーナーの希望は、約10年程「シッカリ/キビキビ」現役で日常活用したい。ボディーの補強、ブレーキ不良改善対策、錆びたマフラー回りをリフレッシュ。エンジン本体もリフレッシュ・オーバーホール。更に、くたびれたサスペンションも「極太・全長調整式」スーパー・サスなどのお祭り騒ぎ製品でなく、シルキーでスムーズ、しなやかでねばり有る快適スポーツ仕様。そんな普通の気持ち良く大切に走らせる事への当たり前「リクエスト」だった・・。 が、そんな「ア タ リ マ エ」が世間には「無い!」と、言う・・。 「ご縁」があればリポート出来るかも知れない。
完成日迫る車両製作の最中。ふと、深夜、一息つくのはコレクターでもないのに台数が減らない水上/陸上バイクたち。リフレッシュ作業や再製/復元、時間が許せばテクニカルチューニングへと、実行の時を「永く待つ・・」。フォト/下
2階ロフトフロアー。クレーン中吊りカバーの中は水上バイクスペア。
チューニング専門誌が毎号、ワクワク/ドキドキの新しいニュースと秘蔵情報を「非合法!」チックに運んで来たのはもう、昔の話。とりわけHONDA専門のチューニング雑誌に至っては、前回号との見分けはもうつかない・・。たしか前号がタイプR特集だった筈だが、今回はユーロRだったりで、おまけにチューニング屋さんの「顔ぶれ」まで前回同様の始末。精鋭編集担当には、もう少し現実的で正しい大人の「役立つ情報」を提供頂きたいものだ。そんな方向違いはともかく。
「非力」エンジンのメカニカル部位に一切手を加えず、「吸/排気」トータル・リファインチューニングだけに限定して、徹底的に進めたいオーナーの意向。私達と比較にならない豊富な資金と万全の設備を備えた勤務先ファクトリーで同内容のチューニング・メニューを実施する事も繰り返し検討したそうだが、やはり結論は、モーターライフで!、だったそうだ。
しかしながらこんな素敵な「ハードル」をプレゼントして頂くと、ワク、ワク、笑顔もこぼれる。何故なら、排気量UPだ、Eng載せ替えだ、と手数を加えてチューニング自慢する個人や業者が数多い中、徹底的に逆行した、シンプルチューニングの究極。まるでシッカリ「食べながら」目標・絶対・完全「ダイエット」の様で、流石!。っと小声を漏らせてしまう・・。
指名頂いた限り、脱線せず、早々「吸/排つまり、空気だけを操る・・」最初の「試作/製作」に入る・・。下/フォト。申し上げておく、澄ました顔で冷静に最新設備で精査/解析より、その対象車両独自の「個体差」を見る実走だ・・。
「最小」クリアランスを確保!。手曲げがカーブを描く。
車両「個体差」に合わせての「ハンドメイド」チューニングでは、全て「手曲げ・・」製作で、何時もの日常!でもある。とりわけ、エグゾースト・パイプは、車両裏面に巧くレイアウトされてはいるが、それは、クルマメーカーの都合上、生産効率を「コレでもか・・!」っと、追求された結果で、私達が依頼を受け設計/製作時は、非常に細やかなクリアランスを求め、「量産マフラー」では絶対実現出来ない独自のコースを毎回恐れず「試みる・・」。つまり、「性能/音量/音質/振動/振幅」どれも最善/最良を求め続け、組みつけては、実走を飽きる事無く繰り返し、リアルに「再現・確認・改良」を行う。 
ツルシ物とは「別格」。有効/必要箇所だけに補強!。
「吸/排気」トータル・リファインチューニング。デュアルキャブ、エンジン、完全調整・チューニング。キャブを替えれば、スロットルを拡大すれば、性能UP!・・?。まだ、そんな単品/単独、交換が、チューニングや、性能向上に近づけると、信じきってるユーザーも少なくない。そんな単なる「部分対策」だけで本当に改善とお考えなら、それは鳥肌立つ、トータルバランスの優れたクルマを所有した事が無いユーザー達で、「熱心なHONDAユーザー」が、遠方からわざわざモーターライフまでクルマを持ち込む必要性も無い・・。大切なのは、サーキットのラップタイムが、昨年のシリーズ戦の戦績がどうだったか?。などでなく、施術する、対象車両が吸気⇒排気⇒エンジン調整まで、トータルで実施し、日常、一般公道で、どれだけ高性能/低燃費が実現、獲得出来るか、試作/組み込み/実走/改良、を繰り返し、探し求める事にある。
タイトなクリアランスを最小抵抗で、スムーズに配置。
上/フォト。左)フロント側、右)リア側。メインサイレンサー周辺を、巧く取り回せば「完了」ではない。エグゾースト・マニフォールドから続く「中間」サイレンサー部を、数種/試作、組み込み、繰り返し「実走」。高温状態から組換え出来る温度まで根気良く待つ。中間部からリアサイレンサーまでのレイアウトでも、細やかで、繊細に手曲げを繰り返し、よりスムーズで効率良い「吸/排気」状況にたどり着く。ご相談を頂いた。エンジンルームや、フェンダー内部、F/Rアンダー部分補強に、市販される、タワーバーや補強材キットを使うと効果は薄いのでしょうか。そもそも、私達の工房へクルマを持ち込み車両製作する“種類”の人々は、クルマはその想像/イメージ程、「正確な箱」では無い事に、既に気付いている。人間の左/右の足サイズが異なる様に、クルマ自体、「前/後・左/右」シッカリ不正確なので、1台、1台、のズレや違いに合わせて、補強製作する必要性を理解している場合が多い。一定サイズだけで量産管理される市販の補強材は、物理的にそれぞれ「車両個体差」は微妙にはマッチ出来ず、ハンドメイド「製作」を自主的に選ぶ事になる。ここに「量産ツルシ」物と、専用製作の「根本的」違いが判明する。※実際、製作時サイズ計測すると、明らかに左/右共に「異なる」。
エンジンルーム内完全補強!。ツイン(2本)タイプ。
一見、何気なく補強タワーバーが入っている様に見えるが、個体差にマッチさせた完全専用製作だ。
予めプロトタイプを製作のうえ、「ジャストサイズ」に、設計/製作。フエンダー内部補強に加え、エンジンルーム内も、ガッチリ「完全」サポート。全国の「軽量・コンパクト」なCR−Xユーザーたちは、異例に「熱心」なオーナーが多いようで、最新2シーターには、あまり興味を示さず、このリポートを始めてから毎日、今後のMy・CR−Xにつて、相談、連絡が、繰り返し、日替わりで入る。なかでも、パワフルなエンジンに載せ替え、世間の方程式どうりの「月並み」チューニングを計画していたユーザーたちが、本来の車両特性に改めて気づき、究極のシンプル・チューニングで、潜む潜在性能を徹底的に引き出し確認する。私達が今回選んだ、「吸/排気」トータル・リファインチーューニングと、該当車両の欠点と、指摘される、シャシー強度を、ピンポイントで「対策/改善」する手段が、新鮮で、とても男らしく感じる・・。と、実に好評価だ。
中間パイプ⇒サブサイレンサーへ。匠の「技」が光る。
中間サイレンサーと、中間パイプをプロトタイプとして先ず4セット仮/製作する。そして今、通算6度目の実走、TEST走行から戻り、更に「改良/再修正」を実施する為、パイプ温度の低下を「辛抱強く・・」待っている。上/フォト:手前がリア、奥側がフロント。写真でも「判別出来る」が、リア・サイレンサーまでの単なる取り回しであっても、パイプ径、取り回しレイアウトを、細やかに組換え、量産/市販品の様な、最短ルートを直結する「大量/簡単生産主義」とは根本的に違う。パイプの「接続」と「流れ」だけを見ても全く無表情でない所に、「アナログ・ハンドメイド」製作の価値と結果が、眩しく光る。
フロント部裏側の有効補強を実施。全く無駄がない。
エンジンルーム内、完全固定ツイン(2本)タイプで特別製作。同様、アンダー部へも完全/補強/対策。エンジンルームでも、上/フォト:アンダー部でも、今回製作した補強材を複数、同時製作して置いて、違うCR−X入庫/作業時、流用使用するのとは、全く訳が「違う!」。フォトからも確認可能な様に、全て、ギリ、ギリ、「ジャスト・サイズ」に複数取替えセットしてワザワザ製作。ひとつづつ装着。実際走行のうえ最終決定。不採用の補強材は、翌日キッパリ処分する。そうしてでもその対象車両に「確実フィット」した補強手段を繰り返す事から、無骨で邪魔なロールケージ以上に匹敵する、外部から見れない、見させない、ポイント「強化効果」が確実に発揮出来るのだ。改めて、この賢人CR−Xオーナーの言葉を借りるまでもなく、「有効補強」は、ヴィンテージ・ホンダユーザー、21世紀、現役活用、実現への、“必須”で、ある。
純正然としたデザイン。しかし走行性能は別物だ!。
性能とサウンドは別物でも「さり気なく・・」。純正同様リア左出し。上:フォト。音量は、サイレントに設定。横置き薄型「特製」大容量サイレンサーは、音質と音量、加えて、求める性能を最後まで追求!の結果。今回も相当の試作を不採用、廃棄した。排気だけ、吸気だけ、エンジンだけ、でなく「トータル」で「バランス」良く計画的にチューニング対策を実施する事が最も重要で、吸気「デュアル・キャブ」チューニングをエグゾーストシステム試作/組換え事に根気良く繰り返した。
左側フェンダー内補強。右側用のそれとは全く別物。
「冷静な」CR−Xのオーナー・ドライバー。超/有名ブランドのエグゾーストメーカー勤務の傍ら、クラブ活動も地道で、熱心に続けており、自身の持てる「情報ネット」ワークをフル活用して、各方面の、裏/表ホンダ情報量は相当のモノ。踏み込んで、伺えば、プログラマーの技能も有しており、その多彩さと、緻密さには、私達も、実に久しぶりに舌を巻いた。
緑豊かな美しい公園の向こうから、乾いたあのホンダ・ミュージックがぐっ〜と近付いて来る。
オリンピック開催を視野に設計/設置されたメインテニスコートを中心に、国際試合が開かれる大/小点在する各コートでは、ナイター設備も充実。何時もリズミカルで周期的なボール音が鳴り響く・・。緑鮮やかで美しい季節の週末ともなれば、近隣住人のピクニック風景もまるで欧米の公園で日常化した“それ”と何一つ変わりなく、そこに、溶け込んでいる。
駿足でやって来て、目前でシフト・ダウン。瞬間!その「音色」が更に素敵に変わる・・。
車両作業、「進行」の最中・・。思わぬ・・「機会」があり、彼の勤務先を日時、「打ち合わせ」のうえ、訪ねる事になった。勿論、アノ、エグゾースト・チューニングの総本山だった。勤務「終了」後、夕刻の込み合う道路を、彼先導であるガレージまで案内された。目的地までの道のり、当方、まるで、ナビゲーター「不在」のラリードライバーの心境の如く、「集中」して、彼の後を、追跡。なんとか目的は果たせたが、とりわけ印象的だったのは、最終地点までへの“飛びぬけた”交通マナーの「良さ」。右折タイミングから、交差点通過「判断」まで、冷静、沈着。確か!、ここで、二度目の脱帽だった・・。
計画/的中!。「好燃費」と、止め処なく続く「加速感」は、自信作。
類稀なる空力「特製」。軽量、シンプルエンジンがもたらす、「素材」としての素質に加え、オーナ・ドライバー自身のチューニング「プログラム」が見事的中。パワーだけで「押さない・・」仕事効率の良い、新世代のライトウエイトスポーツに「生まれ」変わった。今回特筆すべきは、限りなく「高効率」な、「吸/排気」トータル・リファインチューニング実施と、該当車両「個体」だけに合わせた、ポイントを押さえた「有効」ボディー補強!に特化させ、不要項目を徹底「排除」した事。タイミングを計って聞くことにした。超/有名チューナー「ブランドメーカー」に現役勤務しながら、私達モーターライフに何故クルマ「製作」を「依頼」したのか?。それは「極めて」シンプルな答えだった・・。こんなやり方が、一番「好きだ」から。
オーナー自身の手で、“シェイクダウン”ドライブに
私達が考える「手段」や「技法」を、的確に理解するそんなホンダオーナーとの楽しい「素敵」な出会いとなった。単なる排気量「UP!」や、エンジン「載せ替え」でない 自身のHONDAが持つ、眠れる本来のポテンシャルを、余す事無く、「有効/確実」に引き出す、オーソドックス・チューニングを「極めた」あるべきスタイルを今、「着実/冷静」に実現した。
信号待ちで軽く“ブリッピング”針の「動き」が違う!
私達が実施する「吸/排気」トータル・リファインチューニングでは、オーナー自身「自ら」セルを回し、実走TESTをワイワイ、ガヤガヤ、毎回楽しく行うが、最初のスロットル「踏み込み」ワンアクションから“感動的”と、口をそろえて「漏らす」。それも、殆んどのホンダオーナーは、私達モーターライフへクルマを持ち込む以前に、「市販」のスポーツマフラーや、チューニングショップ「オリジナル」マフラーを体験済みのケースも少なくない。、結果の「差異」に、私達の方が驚く!。
純正マフラーに戻し実験「燃費」と「性能」共に低下。
「意地悪」な実験をした。完成車両に元の純正マフラーを組み込んでみた。結果、燃費/性能共下降。
少しおさらいをしておこう・・。そもそも、1.5リッター/SOHCデュアルキャブ仕様。シンプルで軽いエンジンを味方に、私達自慢の「吸/排気」トータル・リファインチューニングと、有効なボディー補強を施し、無理、無茶な軽量化を行う事なく車重850Kgは最新ホンダや、フロントヘビーな複雑機構エンジン搭載でない当時のHONDAからのうれしいプレゼントだ。先日、「実験」を兼ね、モーターライフから受け取ったままのコンディションで、エグゾーストシステムだけ純正に戻す「意地悪」な「行為」に踏み切った。オーナーの職業柄、試して置きたかった項目だったらしいが速攻、モーターライフ製作の「吸/排気」システムに戻したとの事。上/フォト 純正は燃費、性能、低下に加え、サウンドも鳴らない「楽器」だ。
1.5リッターSOHCデュアルキャブ仕様CR−X。彼の更なるリファイン計画は、実行時続リポートする。
右足で解るエンジンのピックUP!は勿論。燃費効率や、お気に入りの音質、更には、何時もの、料金所からの8000回転まで伸ばす、天まで届く「加速感」と「エンジンフィール」は純正では全くダメ!だった。やっぱりこのエグゾースト・システムならではと、私達が苦労して仕上げた「特製品」がえらく「お気に入り・・」。やれやれ、やっと完成したばかりなのにと、思うも束の間。もう、続く次なる改善「計画」も複数、「発表!」して、ご機嫌♪なエグゾースト「サウンド」を残して、眩い、鮮やかなテールランプを2度「点滅」させたあと、一機に加速。都会の雑踏に飲み込まれスゥ〜ッと、消えた・・。
計画と実行61
待望の「輸入車」チューニングに着手。4月1日でも“はずが無い”
車両製作の成果を改めて、やっぱりCRーXは、凄いなぁ〜っと。それからの数日、「白昼夢」に魘された日々を送るある日の夕方だった。心地良いまどろみの時間を「現実に」引き戻す、いつに無く、気のせいか激しい!電話のコ−ル「音」で、一瞬の間に我に帰った。自営業、関東在住の男性だ。実に丁寧に「始めまして!」。電話で「上手に?」相談出来ないので、一度お邪魔させて頂きたい。日程の都合、如何でしょう・・。との事。もっぱら、現在の「おもちゃ」は、ヤマハ船外機ボート、イギリス製スポーツカー、最後にバイクは、HONDAという「由緒」正しい家族構成を自ら「申告」があった。
エリートなオーナー・ドライバーに相応しい愛車を診断/対策。
その電話から数日後だった。予定の変更も全く無く、「約束」どうりの、「約束」の時間、ピッタリ。その日の乾いた「爽やかな空気」を振るわせる排気音を響かせ、そのスポーツカーは、モーターライフ・オフィス前に行儀良くパーキング。初対面の彼は、柔らかな笑顔で、無理を言って「申し訳無い」。と、下向きかげんに、手土産に奥様 “手作り” のプリンを差し出した。聞けば、4輪は、昔から、英国製スポーツ「いっぽんやり」だそうで、別に1台、CR−Xが欲しいそうだ。残念ながら1983年以来、私達モーターライフシステムズは、中古車の斡旋や、売買の手伝いは、した事も無く、今後、する計画も全く無い事を「申し訳無いが・・」と、前置きし、キッパリ告げた。イャ!違うんだッ。と、機嫌を悪くするどころか「にこやかに」語り出したのだ。 ※余談ながら、プリンは、温度「管理」が確実な保冷箱に入れられ、ひとつ、ひとつ、ラッピング済みで「技」の細やかさと、オリジナルに拘る気遣いに、我々も感心。 「ふぅ〜っ」と、ひと呼吸「調整」を加えた・・。
湖畔でフィッシングの心強い「相棒」をフル・メンテナンス。
数日後、打ち合わせどうり船外機が到着。英国製スポーツは当日からガレージに預かり、彼は当日別の用件もあると、大阪空港から急いで帰宅した。その後、知人から譲り受ける筈のCR−Xを自らドライヴして数週間後「計画」どうり再びやってくる。そんな“シナリオ”を私達に協力/依頼する口調は、実に満足そうで「楽しそうだ」。それまでの時間、彼愛用のマシン2台を、特別メンテ依頼。作業日数迫る「複数」台が何時も「同時」進行をオリジナル・スケジュールとするモーターライフ工房では、各依頼HONDA車「製作」の合間を上手く縫って、より厳しいタイトな集中力が必要となってきた。
念願のドリームカーCR−Xは、今後、永年、同居計画だ。
知人、妹が、ワン・オーナーで学生時代から愛用していたSI−R。ここ数年は、結婚され、実家の車庫奥でじっと埃を被り、約束の無い、再「デビュー」を待っていた。結果、エンジンだけは無理やり長い眠りから強引に目覚めさせたが、彼が展開する、“由緒正しい・・”スポーツカー好きの「家系」に加わるには、原動機はもとより、駆動系、電気系、制動系、吸/排気系の「徹底」再生整備と、この機会に「同時」進行での、必要!チューニングを有効に施し、蘇る事となった。説明するまでもなく、ここでのチューニングは、「人寄せ」チューニング雑誌にある。エンジン載せ替えや、カムやECUを「無差別/野蛮」に取り替える事などではなく、メーカー設計の基本に忠実。その持てる本来の「潜在」性能を「余す事」なく引き出す、シンプルながらデリケートな手法だった。ホンダ「趣味生活」の「幅」と「技」は出会いの数だけあるのです。
今、完成車を前に、妹家族とモダン・ホテルのラウンジで、まずはあつ〜い「お茶」。
計画と実行62
360ccライフから現在のライフまで振り返ればライフオンリーLife
あの〜「電話」で、とあったので、「電話」にしました・・。っと、土曜日の夕方、連絡が入った。普段、月〜金曜は、混雑の市内モーターライフ・オフィス前の道路も、今日は実にスムーズだ。今、神戸ナンバーのケイターハムが、乾いたサウンドを残し、シグナル「グランプリ」をリードしていった。続けて、電話の主は、声で「伝える」のが、始めましての距離感も少なくて私も賛成ですね。と、受話器の向こうで、明るく話初めた。日程を相談してOSAKAにやって来る計画だ。最初に乗ったのが初代ライフだった。それ以来、ずッっ〜と「ライフ」「Life」「らいふ」。そしてこれからも「ライフ」。東北にある工業高校で教師をしている。『スーパー』ノーマル・チューニング計画だった。・「吸/排気」トータルリファインチューニング。・シリンダーヘッド圧縮:変更。・サスペンションシステム製作:変更(純正車高)。・ブレーキシステム製作:変更。・フロント/リア有効ボディー補強。余裕をみた予算と、充分な日程で無理/無駄なくスムーズに作業進行。純正部品など何ひとつ使用しないオリジナルパーツonly構成。「オリジナル」パーツばかりの「純正」スタイルチューニング。「改造」してますョ。などと、子供じみた走り屋「小僧」仕上げなどとは異なる、純正「特性」が持つ、扱い易く、ナチュラルな「長所」を最大限活用。私達が製作する「特製」オリジナル材料をフルに駆使、「扱い勝手」と機能「向上」を有効/確実に図る・・。
オーナー是非!と「熱望」のシングルキャプトン採用。
奥様(?)、長男(15歳)、長女(13歳)、それに主役、オーナー・ドライバー自身の家族全員フルキャストにて、引き取り約束/日時ジャスト。モーターライフまで揃ってやって来た。通学(勤務先)はもっぱら「大古」の50ccバイク。仕事柄メカにはめっぽう強く、学校の道具も拝借してのメカいじりは、至福の時間だそうだ。学生時代、初代ライフを「相当な・・」中古で手にいれ、他メーカー、他車種は乗った事も無い。このライフはエンドレスで「乗り続ける」計画・・。私には、ライフがベスト・サイズ。そして、メカいじりの為の最良のオモチャ。量産車で至ってない箇所の「改善/修正」を実行出来たので充分。と、満足の笑顔。今日は海遊館へ出向き、明日は讃岐に向かい、夜、高速をクルーズして帰るスケジュール。週始め月曜は、1時間目から担当の工業実習の「時間割」でねェ〜。と、言い残し揃って家族ツアーに今から「出発」だ。
MLSショートコラムシフト・グリップキットにしたんだ。
「コレ」スゴイよぉ〜・・!。地元に帰り着くなり電話が入った。「忘れてたぁ〜」。Lifに装着出来るMLSのショートコラムシフト・グリップキット。注文するのを・・。忙しい所申し訳ないが、宅配便で送ってくれる・・?。前々から気にしていて、今回の作業の時、一緒に注文しようと計画していたのに。もぅ〜お、すっかり・・!。そんな追加注文で緊急出荷をして数日後。スゴイよぉ〜!。の、リポート電話があった。最初から単なるドレスアップ物じゃ無いと推測してたが、実に良く出来てるね。手に吸い付くサイズの切削グリップに、作動ストロークを切り詰めた動きが本当に「そ・そ・る」チューニングだ。
計画と実行63