ホンダ ホンダ車 KA8レジェンドクーペ プレリュードBA5 S2000 EGシビック チューニング
計画と実行47
千葉より、KA8レジェンドクーペの方。現在「進行中」
「ヒップホップ・セレクション」チャンネルからは、次々と「素敵!」なサウンドがピュアーに溢れ、流れ出し、デジタルクロックが示す時刻は、日付けが変わって「随分経過」している。そしてもう既に、世間が「眠りに就いた」事をも明らかに示している時間だ。手抜き無くメンテナンスされた「専用ツール」が、“静かな金属音”だけを残し、よく練られた「計画」に従い作業/進行が最も捗る、工房に於ける「プラチナ」&「ダイヤモンド」タイムを今、迎えようとしている。フォト「左上」。もう、心臓部ではVバンクが露にされている。KA8との遭遇は、ある午後モーターライフの市内オフィス。「    」・・先程からの連続の用件をやっと終え、受話器を置いた途端、コール音が入った。当方の相当長い会話待ち時間に苛立った素振りも無く、既に「10万キロをかなりオーバー」の愛車を任せたい!。との“全ては、既にもう決まって有る!”っと、言わんばかりの、とてもクールな「計画/完了済み」の話運びだ。未だに何故そうなのか、「未解決!」。だが、本当に良く「伝、わ、る、」。受話器の向こうの、その同胞が、とても「h・o・n・d・a」好きだ。っと言う事が。当方もスグにでもクルマを受け取りたいのだが。そんな時に限って、現在「熱中/進行作業」の車両プログラムが決まって、“クライマックス”を向かえていたりするものだ。無理を言って、「車両持込日程」を、随分待って頂いた。my・honda の如く、ユーザーのホンダに熱烈!heartと時間を割くのは、私達の悪い癖だ。薄曇りの土曜日/午後。打ち合わせ時間よりも1時間速く、千葉より「知人3人」とクーペに乗合、やって来た。フォト「下」。深夜の「息抜き・・?」“GO−PED”当然、チューニング済みだ。 
移動「道具」に区別無く興味を持つ私達は、僅かに開いた時間でもメカいじりに「励む」。
“要点だけ”簡単に打ち合わせ、地理確認の後、「愛車を置いて」3人は丁度良い夕暮れ時の心地良いOSAKAの街から。予定していた本日の宿泊先へすぐさま消えて行った。地元に戻り数日後、メールが入った。 ◇件名:こんにちわ。KA8のレジェンドを依頼した「H」です。無事、昨日千葉に帰郷致しました。「三都物語」の旅行も、・・・略・・・1日、電車やバスを使って移動したりと、色々な所へ行けたと思います。2日目は、京都へ行き、洛西の方のお寺をたくさん見てきました。○○には早かったみたいで、まだまだといったところでしたが、とても良かったです。3日目は、神戸の方へ。実は、阪神タイガースファンなのに、甲子園球場へは、一度も行った事が無かったのですが、目の前にある甲子園を見た時は、とっても、とっても、感動致しました・・。余談が多くてすいません。肝心な要件の方をお知らせしておきます。・・・略・・・宜しくお願い致します。※オーナー原文をそのまま流用。そう言えば、クルマを預かった「際」、車載物「確認!」を行った所、トランクルームから決して濃度が薄くない芳醇なアルコールボトルを数本をビニール袋に入れ、同行の知人が“コッソリ”取り出し微笑んでいたのは、今宵、関西での「リラクゼーションタイム」専用?だったのでは・・。キリ、キリ、と、ただ、クルマが「速くなれば」や、「パワーUP」を、だけでは無く、車両移動/持込の、その「プ/ロ/セ/ス」さえも「有効」利用し、「クルマ」と「生活」を心から楽しむ「素敵」なモーターライフ・プランと確実な「実行力」に思わず、「賛成」だ。
「手強い!」表情の精密作業前ヘッドは真っ黒だ。
まだ見ぬ貴方のホンダエンジンも、きっと「大同小異」だ。
ボディー「ばかり」ワックスがけしている場合で無い。
以前より、非常に多くの新/旧「V型エンジン」を分解/適正化を続けているが、微細なコンディションは、私達のカラダ同様、無限大にそれぞれ異なる。又、完成車を「実用/利用」するそのステージにおいても、北から南まで言うまでも無く「気象条件/道路状況」は特定出来ない。家族の誰が、何時、使用していても「特別な儀式」を催さず、速やかに目的地へ辿り着ける。エンジンだけのセクションに関らず、各部/設計/対策/改良/箇所が広範囲である程、扱い易さを考えると、まるで、何処にも「手が施されていない」自然な操作フィールで完成!させる為、説明を絶する「時間」と「手間」。更に迷路を解きほぐす「解決手段」が毎回、必要とされる。フォト「下」。手を休めず、適正化を進める。左/右両「V」ヘッド。
手馴れた手順で精密に美しく「蘇る」V型6気筒シリンダー両ヘッド。
吸気バルブ/排気バルブ周辺「まつわる」部位も最適化する。
私達が細密に実施するリフレッシュ・リファイン「施術」を、ルーレット「族」や、サーキット「小僧」が、血眼にタイムを刻む熱狂、「短命」レース“ゴッコ”チューニングと一緒に混同されては「困る」し「迷惑」だ。頑固!なエンジンには「絶対!」手を入れ無い主義。「有りのまま」ノーマル賛同派の方は、私達が推薦する「低燃費」、「高効率」、エンジン「リファイン」チューニングには気を取られず。ドロ、ドロ、劣悪環境の「非効率」エンジンのまま頑固どうぞ・・。と、申し上げておく。
駆動ロスが最小限、永年に渡りウルトラスムーズに安定作動。
当初計画に従って、順序良く進むエンジン作業実施で判明した事柄を報告した。折角、分解している機会に後、二度手間にならず今、対策「必要事項」が発生すればオーナー・ドライバーにとってはチャンス!と言える。「適正」チューニングには、こう言った大切な判断が随所に求められる。闇雲にパワーだけを追求する、目立ちたがり屋シュップのチューニングメニューには“コレ”は無い。操作された数字「マジック」だけに踊らされていては「本質」を逃す!。私達の門を叩くオーナー・ドライバーは実に理解力が高く、即座に判断。追加予算で調整。確実な施術を目指す。最初の「電話」でこう言っていたオーナー自身。「ピンポイント」の独り勝手な「自己満足」チューニングを実施しても、望む結果は「得られ無い」。
毎回「設計/製作」。スリットローター&パッド+ホース/専用ダンパー/専用スプリング。
ブレーキローター/ブレーキホース/ブレーキパッドの製作に入る。市販KITや、上級スポーツモデルブレーキ周辺移植などを最も嫌い、全て製作。そこには加減を伺い、試作/加工/調整を丹念に繰り返す「根気」と「集中力」が想像を越え「要求」される。ブレーキは「厄介」だ。見た目の派手さや、ローター、キャリパーサイズの巨大さは、実際、私達「操る」ドライバーの右足“フィール”に「正比例」しない。始末の悪い事に、世に出回るチューニング専門誌には大口径ホイールや、薄型扁平タイアを無神経に推奨している。テクニカル・サーキットを比較周回して数字で説得に入る。走る場所が違う。
フロントサスシステム。鮮やかなレッドコイルは「特製」品。
決して安価でないにも関わらず、モーターライフシステムズが製作する特製「サス・システム」はリピーターを含め、何時も注文が絶えない。実際使用したオーナ・ドライバーの「理解者」が少なく無い証拠だ。スポーツ・サスの一般イメージとは異なり、しなやかで、しっとり粘る「操縦」感は、まるでユーロ・チューナーモデルのコンプリートカーを凌ぐ「上質」な「味付け」で、一度装着すると、殆んど「虜」になる。更にモーターライフシステムズの工房で作業を実施する際は、通常モデルと異なり、その対象車両だけに試作/製作/実走/修正を、短丹念に繰り返し、徹底的に専用「仕様」と、仕上げる。
右リアショット。まだ「仮組み」エグゾーストが見える。
大変「楽」になった事がある。ブレーキ対策だ。その昔、闇雲にレーシング・ブランドのブレーキキャリパーやローターだけを追い求めていた同胞達だが、少なからず“経験”を積み重ねた結果だろか?。本当の「実用」バランスを「理解」し、私達の製作/実施する純正サイズ高効率ブレーキシステムを念を押してまで「逆」指名。ほぉ〜!良く「ご存知」。と、褒める間もなく、迷わず、本籍は公道/ストリートだ。と、逆アドバイスされる始末。不要/過剰装備のデメリットは体験済み。
秘密兵器?自家/特製サンドブラストを駆使してフロント側の補強バーを仕上げる。
「ツボ」だけを揉む!。これが私達が施す補強「手段」だ。「補強!」の掛け声も大きく、競技車両のロールケージを張り巡らす。「複雑/補強」が好き?な諸兄はそれも満足だろが、公道でジャングル・ジムは「如何な物・・」だろうか。気を取り戻し、冷静に「判断」願いたい。私達は、行列が出来るマッサージ師の如く、効果的に効く!「ツボ」のみに「技」を、惜しまず繰り出す。それは仮/補強と、実走確認から得られる結果を基に、根気強く、要点に仮組み補強を実施。結果、最終/必要箇所だけに絞込み、本/補強を施す。即ち、「派手に」補強バーを張り巡らせても「有効」である事が「肝心」だ。
左/リアバンパー方向。裏側からだけ、「専用/製作」リア/補強バーの一端が見える。
「誤解」の無い様「言っておく」。私達はそも、そも、街のスロットル「加工屋」でなければ、腕自慢のワンオフの「マフラー屋」でも無い!。対象車両の「潜在」性能を、出来うる限り「無理/無駄」なくスムーズに引き出す手段の「基礎」作業として、メインマフラー製作や様々な中間パイプ「配置」に工夫を凝らし、「吸気」から「排気」末端まで全て「一環製作」する事で、他では無い「極めた結果」を懲りずに追い求める。そこには、1台の車両に対し、複数個のサイレンサー製作や、異なるレイアウトのパイプ製作で組み上げた車両を、実際走らせる事で、結果確認と「改善/改良」を繰り返し、1台、1台、丁寧に開発作業を実施する。目指す性能だけに焦点を合わせた「吸/排気」開発が量産市販品との最大の違いだ。
1台、1台のオーナー車両が「開発」車で「組み込み」車だ。
量産/市販品マフラーなどとの「違い」はここにある。今から作業に取り掛かる対象「実車」が現場にある事だ。通常メーカーの開発車両と、取り付け「対象」車両は全く別の「個体」だ。ここに大きな“ズレ”が生じる。わざわざ各地から、オーナー・ドライバー自らの「手」で移動した作業用のオーナーカーが「開発」車で「組み込み」車であれば個体「一致」する。
多くの「仕様/特性」の異なるテストサイレンサーの「林」がスタンバイ。
特に内緒にする訳ではないないが、一般的に説明出来る範囲を超えた、微細な工作箇所や、打ち合わせを遥かに超える「加工/製作」領域は“秘密の部位”として、報告しない事にしている。私達が実際現場で製作/試作/改善/改良の時間数や材料手配を依頼のオーナー・ドライバーの負担にしない為である。事実は「説明」より「試走」で判明するはずだ。フォト/下左は純正エキマニ側。新設計/専用製作サイレンサー付き、高効率/特製中間パイプ。「性能」と「消音」をバランス良く両立する。最終組み込み製品に確定するまでには、地道で根気強い多くの「試作/組み込み/実走」があった。
中間サイレンサーも実走確認と改善改良を繰り返す。
実に「驚いた!」。レジェンドクーペを持ち込んだあの時と同じ仲間。再度旅行を兼ね約束の日時正確にその“フレンドリー・トリオ”は来阪。羨ましい仲だ。聞くと、完成したリフレッシュ・リファインのクーペで続く小旅行に出る。3人がそれぞれ意見を交わすので賑やかだ。「う、る、さ、い、」程だ。実際、在住の千葉からOSAKAまで新幹線でやってきている。立派な「旅の途中」だ。混雑のサンプルルーム&オフィスを抜け出し、オーナー・ドライバーと2人でTESTドライブに出る。V型6気筒エンジンが、軽量コンパクト4気筒エンジン以上の軽くてウルトラ・スムーズのレスポンスに「舌を巻いた」。しなやかでシルキーなフィールの完成サスは、まるでレジェンドを「ふ・た・ま・わ・り」以上コンパクトなボディー・サイズに生まれ変わらせた。笑顔と笑い声の一行は、目指す目的地へ「キレ有る」サウンドを残し、一騎に走り去った。
S2000純正ホィールはオーナー・ドライバーの選択で、ニコ!と微笑んだ。
探せば有る。勿論クーペの事だ。ややサイズが大きいや、独りで乗るスポーツカーにはならない。など、食わず嫌いはその辺に、自分のKA8にして走り出してみると良い。少し頼りなく感じる足回りがあれば、有効なボディー補強!とセットでサス・システムを専用/製作しよう。エンジンがシッカリ作動していれば、私達が「吸/排気」効果を根本から向上させるシステムを現車/専用に設計/開発しよう。ブレーキに一抹の不安を覚えたなら、専用パッドの開発から、専用ローター/専用ホースまで個体差に合わせ、採寸/設計/開発。「ふた周り」以上、コンパクト・サイズに生まれ変わった「操作感」を「獲得」したオリジナル・スポーツクーペの誕生だ。自分のスポーツ・クーペは自分で「創る」。それも「さり気なく」。
計画と実行48
ワン・オーナーカー4WSのワザ「後輪」アクロバット。
4輪で「曲がる」。革新のステアリング・システム。世界初、舵角応動タイプホンダ4輪操舵システムと、手元にある当時のカタログに記載されている。更に、低ボンネット化と、吸気向上を同時に達成した、エンジン後傾レイアウト後傾18°数えあげればキリがない。そんな最新テクノロジー搭載のプレリュードを新車で「購入」。当時「最新」ホンダでスタートして、今、「ほど良い・・」ヴィンテージホンダ。要するにずっと“コレ”1台で暮らす理想のモーターライフを「さ・り・げ・な・く」実践するオーナー・ドライバー。スローガンを掲げる事は容易いが、永年「現役活用」には予防医学と対策実行の知恵がいる。ゲテモノ改造など、時代の方向に安易に流されず、「調律/調整」を極めた真のチューニングが永年残存の秘訣。 
ガン、ガン、「現役」。徹底してファーストカー主義BA5プレリュード。
私達も「素材」こそ違え、重量移動と、運動力学、更には、金属磨耗に熱相手の「宮大工」と言えるが、このプレリュードオーナーも正に同業?。本物の大工だ。ポイントは「熱狂」的にならない事。新車時から私達モーターライフの門を叩き、地道に改善/改良を実施。その時代に他のプレリュードがどんなチューニングを「こ、れ、見、よ、が、し、」に展開していようと、このオーナー・ドライバーはマイペース。オリジナルに忠実。クルマが持つ本来の「潜在」性能を飽く事無く向上。
腐食の限界。これからEXマニフォールド設計/製作。
整備専門誌をひも解いたり、権威ある?専門学校の講師に聞くまでも無く、実践が「イ・チ・バ・ン」だ。20万キロだ、30万は無理。など無責任に愛車の到達未来「予測」を論じても、そも、そも、自慢大会を開催しているのではない。オーナー・ドライバー所有の愛車が新車時以上の走行性能と、実用性を日常で存分に発揮すれば、なにも最新モデルをわざわざ最寄のディーラーに注文する気にもならない。「コツ」は有る。「過剰」反応しない事と「落胆」せぬ事。「難解」か?。
EXマニも、市販KITを購入すれば簡単。しかし、個体差に合わせ造るのが「最良!」。
つまり、故障がないから「な、に、も、し、な、い、」でなく、故障したから「う、ら、ぎ、ら、れ、た、」では無い。自分の立ち「位置」を定め、興味を抱き、客観的に「自主」処置する。実に簡単な事だ。量産しない「個体差」に合わせたエグゾースト・マニフォールド製作に入る。通常、ショップで売られる商売上手な有迷?ブランド「エキマニ」。それは、製作メーカーが今後量販を見込める車種ターゲットに。サンプルカーから採寸、大量販売だけを目的に、相当量、量産。全国の店頭に続々並ぶワンパターン「大量生産品」の単なるひとつ。私達は、現在作業を進める個体車両だけの、吸/排気コンディション・エンジンチューニング状態、更に使用環境まで考慮し、試作/改良/装着/実走を限りなく繰り返し、実走結果より更なる、修正/変更/改良点を導き出し、吸気バランス、エンジン出力、使い勝手まで、作り込み。言葉で言う「ワ・ン・オ・フ・モ・ノ」とは、遥かに異なる、トータルで連動したその「車両だけに」溶け込むフィールを毎回、着実に「目指す!」。
このプレリュード「個体」だけの為に、冶具製作から入る。「試作」マニフォールド製作中。
このプレリュード。随所にわたり「ま、つ、わ、る、」“一筆書き”作業を丹念に実施している。そのメリットは今数え上げてもキリがない。PGMF−Iではない。「キャブ」だ。それもデュアル・キャブ。2連「装備」CVのそれ・・。その前、エンジン本体をリフレッシュ・リファイン/オーバーホール・チューニングを実施した際、そのキャブも「適正/対策」を施した。現在、試作/製作に入るEX・マニフォールドが完成。組み込まれると「吸気」から「排気」まですべて、更にエンジン本体まで連動した呼吸器系から心臓部まで「連結」したシステムとなる。「今まで」も、そして「これから」も、「部分」だけで無い、必要作業/実施箇所に「ま、つ、わ、る、」エリアを「連結/連動」したプランが「ポイント」。つまり、先を見越し「目論む」事だ。
「実走テスト」用プロトタイプ完成まで段取り良く別セクションを優先。
寧ろ「程良い・・」ヴィンテージ・ホンダは、古さなど全く感じさせない。それどころか、乗るたびに「新鮮」にダイレクト感がカラダに伝わる。冷間時など少なからず我がままな、キャブならではの「行為」が“人車一体”のコミュニケーションだ。表現は悪いが、いつ何時も「無感情」で「無表情」なインジェクションしか乗らない諸氏には難解な「利点」と「断言」。水温が上昇を始めると、下手なタイプ「R」などでは獲得出来ない、剃刀の刃との表現がオーバーでない、究極のレスポンスが「味わえる」。数値比較の高性能HONDAを、ディーラーの最新ホットモデルに求める諸氏。「探し物」はそこに無い。
EX・マニフォールド「裏」からフロントパイプ部までを含み「製作」。
熱心に時間をわすれ「没頭」するのは、悪戯に時間を浪費しているのでは無い!。例え、手間暇かけても有効な「集中製作」を、満足ゆく結果を求め実施する。1台のプレリュードだけに専用「設計/製作」のマニフォルドを新たに開発しているのだ。繰り返し確認するが、街の“ワンオフ”屋さんとの最大の違いはココにある。それはクルマ1台「ま、る、ご、と、」取り組む事だ。吸気だけ。や、排気だけ。更にエンジンだけ。や、サス・システムだけでない。ブレーキまでも含め全部「製作」するわけだ。機能部品の「複合体」であるクルマ全てに総合バランスの向上と、永年同居を現実に「目指す」。
フォルムは、各気筒思いっきり前方に迫り出す「手法」と「技」を駆使!。
もう、知識有る同車両ユーザーには承知の事実。当時のカタログには、低ボンネット化と、吸気効率の向上を同時に達成した、エンジン後傾レイアウト(18°)とあり「熟孝/採寸」の末、上/前方での攻め込む空間を巧みにフル活用。ダイナミックで、ストレートな「高効率」排気レイアウトも思い切って実現達成。調律/整備されたエンジンが発する「鼓膜」と「ハート」に刻み込む独特のエグゾーストノートを奏で、オーナー自身のドライブで、美しい公園脇を快走する至福の瞬間。
まるで「高性能」モーターサイクルのサウンドと、俊敏な走行性能だ。
さて「探そう」諸氏。勿論、プレリュードをだ。専門雑誌の新車情報などに目を奪われてる場合ではない。贅肉の無いコンパクトなボディーを活かし、現在のクルマしか知らない同胞達に、一泡吹かせてやろうではないか?。上のフォトを見て美しいフォルムだと思わない無神経者は居ないだろう。ウインドー全開で、エグゾースト・サウンドと、奏でるエンジン和音を「肌」と「耳」で堪能しての官能ドライヴ。意地を張ることは大切な事では無い。趣味生活に夢中「な、ら、で、は、」。
計画と実行49
“判る彼女”の「シンプルチューニング」。スムーズで「駿足」。
「知人」から紹介いただいて・・。っと、ファッション誌を中心にモデルの仕事を積極的に行う素敵な女性から連絡が入った。現在、都内在住、沖縄出身。大きな鍔の帽子の奥にエキゾチックでシャープな小顔と、季節外れのロングスリーブシャツに隠れたスレンダー・フォルムは、紫外線を避けるプロ意識の“それ”。本物だ。吸い込まれる様な瞳と、キレの良い喋り口調は、ちょっと「マ・ジ・ッ・ク」にかかってしまいそうだ。なんでも、昨夜、分刻みのハードロケ終了後、自宅で深夜3時から特製手作り「オリジナル・ケーキ」を焼いてくれたそうだ。実は、学生時代、ヨーロッパのホームスティ先で、手解きを受けた腕前は、チョット!「筋金入り・・?」ょ、と。キャッチーな印象と、充分な心使いにもうコチラは「脱帽」だった。
パッケージまでも完全「手作り」。ケーキが“真円”でないのはなによりの証拠。
パッセンジャーシートに「行儀良く」揺られ、彼女のドライブで届けられた世界にひ、と、つ、だ、け、の”スィーツ”。
ジェットスキー、スイミング、陸上、テニスにカートと、「仕事柄」か。と言う話はさて置き、学生時代から運動神経は悪く無いらしい。仕事での国内移動とプライベートは100%フルに酷使するこのオープン“ツーシーター”。本籍地は「サーキット」ならぬ「マイ・ライフ」である。近距離通勤と、サンデードライブや、年に数える程のサーキットランに使用するだけで、殆んどの時間、ガレージの奥で冷たく、静かに眠るだけの一向に距離計の進まない軟弱男性ユーザー達には、少々耳の痛い話だ。オーダーも極めて簡素。「吸/排気」システムとサスペンションは「専用/特製/製作」。他は私達のオリジナルパーツを全部組み込み「調整」の範囲でと。あえてアイテム指定も無し。これ見よがしな空力不可物や、トランクウイングは「ご法度!」。当然、彼女のファーストカーであるセンスから「さり気なく」そして「スムーズ」に。が、「キーワード」だ。
当方、時間の都合、何時も「叶わぬ」バカンス用水辺の友2台。チューニング済み!。
高剛性/軽量ツイン(2本)タイプフロントタワーバー。高剛性/無垢アルミリアサスメンバーブレース。ABSモジュレーター&マスターシリンダー整流遮熱BOX。高剛性/軽量マスターシリンダーストッパーシステム。高効率EXマニフォールド。特製吸気チューニング・スロットル。中間パイプ・テールサイレンサーは、実走「特製」製作。ダンパー&スプリングは減衰力調整(9段)特製キットの「超」辛口/スリットローター製作。セミ・レーシング仕様のF/Rブレーキパッドも専用/製作。紫外線が肌を強く刺す昼下がり。勿論、ソフトトュプはオーナー・ドライバーが「音を聞きたい」ので、降ろさずに同乗走行で試走に入る。今回、本人の「強い要望!」。内臓を揺り動かす最近ではあまりお目に掛からない程ヴォリュームある刺激的でゾクゾクする高周波サウンドと、か細い彼女のボディーで耐え切れるか大いに不安を残す、激辛サスシステムは、「吸/排気」トータル・リファインチューニングの結果だけとは思えない程のトルクフルな、鋭い加速を試し、重ねる度に、むしろ「快適」の笑顔へ見る、見る、変化した。トレーニング用レースカートを、サーキット近隣のメンテ・ガレージに2台も保管させている話をふっと思い出している間に、オフィス前に戻って来ていた。グラビアページで見せる表情よりリアルな微笑みをコクピットから見せながらオデコに上げていたグラスを元に戻すと、もう既に彼方へ走り去っていた・・。
「ツボを揉む」シンプル/有効チューニングで必要充分。
新/旧S2000オーナー諸氏。ノーマル素材本来の潜在性能を「有効/確実」に活用したスーパー「ノーマル」チューニング。“そこいら”の、思い込みが激しいサーキット派の同胞との、オトナの「差別化」にいかがだろうか・・?。あのS2000。忘れる所だったが、後日談がある。彼女は地元でチューニング完成させた同ツーシーターには満足行かず、今回私達の所へ持ち込んだ同車両。実は、2台目だっと「告白」したのは数日後に頂いた海外ロケ先からの御礼メールでだ。
計画と実行50
18万キロで何時も「ショールーム」コンディション「美しい」シビック。
本当に「好きで・・」シビック乗ってるんだけど、もう、人生『復路』に入ってるょ。っと、明るく年齢まで自己紹介される男性。「日本一」高い山のある付近に在住。っと、弾んだ声とは裏腹に、謎めいた挨拶を告げた。「方程式」どうりのチューニングを施した只速いだけのホンダは「好み」じゃ無い!。と、頑固な考えの持ち主だ。ましてや、排気量/限界UP済みの「完成コンプリート」エンジンが国内隅々まで溢れる昨今、世間の評判に流され住い周辺に点在の“自称ホンダショップ”でパワーユニット丸ごと簡単載せ替えの行為は、宗教上の理由が特に無くとも、絶対避けたい本人の固い「意向」だ。向かい側公園のイチョウの葉が僅かに色付きだし、銀杏が少しづつ歩道に転がり出すそんな季節。オフィスでの合流/約束日の心地良い「午後」。当方、予め30分程早く到着したにも関わらず、既に磨き上げられた彼の黒CIVICは到着しており、日焼けした腕をハーフスリーブのベージュのポロから覗かせ、高速走行時にFグラスに付着した汚れを熱心に、専用スプレーを用いてリズミカルにクリーンUPの真っ最中だった・・。今夜ね、こちらの方で初めて会う「趣味仲間」の所に泊めてもらう約束なんですょ。っと、クラッシックデザインのサングラスを外しながら照れくさそうに話し出した・・。複数の「古いホンダ」を所有している嬉しい事実と共に、子供の頃からの重度の鉄道趣味が現在も現役/進行中だそうで、夥しい量のフォトとスクラップ資料を、細やかな解説付きで丁寧に「講義」頂いた。で、肝心のクルマの事は、もう、後は全部お任せしますから「好きにやって下さい・・」。の一言を歯切れよく残し、随分影の長くなったオレンジ色に染まる歩道を、最寄の地下鉄口へ足早に向かった。有名/無名の有/無に関わらず、市販、ハイカムやスポーツカム、ハイコンプピストンキット、プログラムスポーツコンピューター等一切使わず。昔ながらの手法で面倒な「オーソドックス・スタイル」のリフレッシュ・リファインチューニングが言葉では「とても簡単」ながら、現実は「とても困難」。彼からの厄介な唯一の「依頼」だ。朝、所々晴れ間も見えていたのに、この季節にしては肌寒い小雨が降り出した約束の午後。打ち合わせ時間丁度に登場。趣味柄、時間には正確との話題に至ったタイミングで、昨夜から、クルマ持込時同様、別の同行趣味人と、とある鉄道を見学に出掛けていた帰りとの報告!。証拠に年季の入った一眼レフと望遠を3つも持ち歩いていた。水滴が車内に侵入しない要領で傘を折りたたみ愛車に乗り込む。まるでピストンが上下運動をしていない電気モーターの様に、振動無く回るエンジン本体と、回転計の針がアイドリング回転数を指したまま微動だにしない事実に驚きながら、滑る路面に神経を張り巡らし市内“特設コース”にシビックのハンドルを静かに向けた。一回りし、スタート地点まで戻り付くと、行き成り一言。うぁ〜「回転の戻り・・速いねぇ」。っと、チューニングポイントには気ずいた様子だ。こみ上げて来る含み笑いを押し殺しながら、ルームミラーで自分の前髪をゆっくり左手でかき上げると、腕時計の表示を2度指で示し、帰り支度を始めた。市販“キットパーツ乱用”をせず。スポーツ4気筒エンジンに、毎日スポーツ実用出来る、役立つ「復活/対策」を計画。そんな本来有るべき方向に進む夢あるホンダユーザー。「出会い」と「プラン」が合えば、貴方のそのホンダでも実現出来る。勿論、デュアルキャブや、シングルカムグレードのエンジンも、むしろ大歓迎。お気軽に電話下さい。そして数日後、これでエンジンも「ショールームコンディション」との短文メールと「名茶ギフト」を受け取った。
オーナードライバーからの“厄介”な依頼。現物エンジンをリアルに分解/適正化。コンプリートは論外。
計画と実行51